【1917話】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~
1917.ヒヨドリ過激に鳴く、ギャーギャーと
令和の一時期、この『ヒヨル』の誤用が氾濫した時期がある、その時代に生きておられる皆さんであれば、何度か耳にして、やれやれ…… そんな嘆息を洩らした事もあるかも知れない、当然だ。
本来、『ヒヨル』は『ビビル』とは違う、ってか全然別の言葉なのだ。
『ビビル』は合戦に赴いた武者が身を震わせる、武者震いか恐怖か、はたまた功を焦る気持ちかは定かではないが震えた鎧や兜がビビッビビッ! と小刻みな音を鳴らす。
「おいおい、お主初陣なのか? 酷くビビッて居る様じゃが?」
「な、なんのっ! これは勇む心の顕れ、言う所の武者震いにて候っ!」
的に使われる言葉なのだ。
実際、恐れていても恐くても、早く帰りたくても、それとも本気で猛っていようとも使う事に問題は無い、つまり戦いに際して何らかの理由で掛かっている状態を表現する言葉なのである。
だから、戦いを前に常でない様相を示した相手に使う言葉、若しかして怖気づいてる? それはビビるが的を射ている、ってかヒヨるは見当違いになるのだ。
この言葉が適した場面、それは体制や国に対して反逆、又は革命的な活動に従事している、若しくは破壊的な行動を旨とする組織内部でだけに限られる。
「おい、お前ヒヨってんの?」
は、
「もしもし、体制に靡くのですか?」
や、
「国とか捨てるんじゃ無ーのかよっ?」
って意味なのである。
そこらの半端で覚悟のかの字も知らないお子様が口にすれば嘲けられるだろうし、国も何もはっきりしない異世界でまで使われてたら、
「えっ? そこにも日本ってあんの?」
とかなってしまう……
言葉の響きが気に入ったのか何なのかは知りたくも無いが、モノホンで覚悟を決めた革命の闘士、角材で見ず知らずの無垢な少女の頭部をフルスイングできる位思い詰めている、それ位になってから初めて使える言葉なのだ、連合○軍とか革○派とかカルトな皆さんとか?
悪い事は言わない、ビビるにしとけってぇ…… なのだ。
そんな意味では誤用と言わざるを得ないペトラの発言だが、よくよく考えてみると、今、相手にしているのは竜の王国、王様とその部下達だった、しかも話し掛けたギレスラは言うまでも無くドラゴンだった…… 用法としては正しかったのか…… いや、正確には竜和ってんじゃねーよ! とか? お前ドラゴン和ったんかぁ? とか? かなぁ? 中々難しいな、コリャ。
まあ少なくとも、皆さんの時代で地元の友人たちの間でイキって使ったり、ちっちゃい単車でミニパト相手に追いかけっこしてるレベルで使う言葉ではない、絶対。
どうしても使いたい方は、国家転覆とか無差別大量虐殺を計画出来る様になるまで取っておきましょう、良い子だから。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です。
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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