【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1771.ジャガランディは夜虎さん
レイブが言う通り、強壮効果もあるアキザーキラーのアンプルに比べて、タンバーキラーと名付けられた赤い粉薬、その実、モンスターの魔石を砕いただけの物は魔獣やドラゴンにはオヤツ代わり、皆さんの時代で言えば家畜用飼料に過ぎないのだ。
当観察内では脚気が明らかになった以降のコユキの主食と同義、そう表現すればご理解頂き易いのかも知れない、アチラはタマネギの外皮と糠ではあったが、まあ同類で良いだろう。
貴重なユーカーキラー、出発前にゴシショに驚いたシュカーラとハンペラが割ってしまったアキザーキラーで無い理由は、言うまでも無く、どこの猫ガラとも知れない死に掛けにくれてやるのが惜しかったからであろう、ギレスラだってこう見えてしっかりしているのだ。
嬉しそうに赤粉を口に運ぼうとするジャガランディにレイブは煽ぎ作業を止めないままで話し掛ける。
「でもソレな、モンスターの魔石だぞ? 肉じゃないけど大丈夫なのか?」
既に口の中一杯、真っ赤にさせた飢え猫が赤い息を噴出しながら答える。
『大丈夫っす! 体の中にあれば肉、俺達的にはそーゆー判断なんで♪ うおっ、コレ美味いっすね! ウッヒョウ♪』
なるほど、でもその理屈だと胆石だろうが尿道結石だろうが魚の目だろうが肉扱いになるのだが…… 良いのか?
そんな事を考えているほんの僅かな時間の内に、肉で良いらしいジャガランディは粉を次々飲み込み続け、次第に姿を変え始めた。
カリカリでイタチっぽかったフォルムは心なしかズングリとし、灰色一色だと思われた体毛には幾条もの黒い縦縞が浮かび上がって来たのである。
パッと見だがトラ? いや、明確にトラの魔獣であった。
毛色はグレーのグラデーションに前述の漆黒の班と縦縞で所謂ノチノイティーグレ、ロシアで言う所の『夜虎』と呼ばれる割と珍しい物である。
皆様にはマルタタイガーと言えばより判り易いかも知れない。
僅かな栄養摂取で凡そ考えられない位に大きくなった体躯はアレだ…… 魔石の魔力がどーたらこーたらしたとかそーゆー? ゆるりと考えておいて頂きたい、だってそうなんだもの。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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