【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1772.プレファレンス
「おま…… トラだったのかよ、にしても珍しい色だな、天然だろソレ? それとも染めたりしてんのか? 今日までの自分を変えたいっ、特別な日にデビューだぜっ、っぽいおめかし的に?」
『染め、いいや生まれつき、寧ろコンプレックスだったのだがな…… 珍しいかな? どう? 格好良い?』
ジャガランディ改め灰色なトラ、アッシュな奴は毛色の復活に合わせて話し方までどこか堂々として来た様だ。
問われたレイブは首を傾げながらも肯定的に返す。
「そうだなぁ~、万人受けするかどうかはともかく、成長途中の半熟位の奴等には受けるんじゃないかな? 黒いしさっ! ほれ、悪格好良いって感じなんじゃないかな? なっ、ギレスラ?」
ギレスラははっきりと頷きながら断言で続く。
『うむっ! 黒は白と同じ位そそられるのだっ! 特に判断基準が曖昧な小僧共には大人気なのだっ! 自信を持って良いと思うぞっ! ジャガランディ!』
『残念ながらそのご意見には二つの瑕疵があるねぇ~、一つは黒白、モノトーンは永遠の真理、年齢とか性別とか遥かに超越した万人の理想である事! そして今一つの間違いは他ならぬ私の種族名っ! 何を隠そうこの私の種族はジャガランディでは無いのだぁっ!』
「ああ、トラだよな」
『その通りぃっ!』
『トラの魔獣にしては細身で体が縦長なのだ、毛色も変だし…… あっ、ときめき的には充分さざめくのだぞ?』
『むむ』
『ギレスラお兄ちゃん、それはアムールトラがベースの魔獣だからなのよ? 他の亜種に比べて体長が長く、比して体高は低くなる傾向があるの、これは寒冷な平野での狩りに特化した進化の結果だと言われているの! いづれにしても現生のネコ科では最大種なんだから! 特徴としては飼育個体の方がより大きく強靱になる傾向もある、哺乳類には珍しい一代進化の可能性も検討されたりしているのよ?』
『お、おう』
『流石ペトラなのだ』
『一説にはネコ科全体が短期的に環境に適応出来る種だとする意見もある位なのよ? 確かに各地に分布するネコ科哺乳類にはその場所毎に生存し得る特徴が顕著な事が一目瞭然じゃない? 体躯、戦闘力、瞬発力、持久力から保護色に食性、果ては擁護対象に向ける愛嬌まで…… 広範で多様な住環境への適応力は遥か古代から存分に発揮されてきた、その証左としてエジプトのみならず最古の文明とされるメソポタミアにおいても――――』
「毛が長いよな、それも種族特性なのか?」
興奮しだしたペトラは容易に止まらない、兄としてその事を熟知しているレイブは容赦無くぶった切った。
ネコの話が気になる方は是非ご自分でお調べになって頂ければ、そう思う。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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