【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1212.論破と謎ワード
「んで太師匠、今太師匠にとって精一杯で一所懸命にやるべき事って何ですかね? 言い伝えを守るためにコユキさん達が一所懸命に助けたゴブリンの子孫を見殺し、若しくはその手に掛けて一緒に死ぬ事ですか? それとも、困難を承知で彼等と共に生きる道、新たな生き場を探す事でしょうか? どう思います?」
レイブの言葉を聞いたグフトマは、ハッとした表情を浮かべ声を大きくして言う。
「で、では、お前達はこう言うのか? ゴブリン達を連れてこの穴を去れ! そして彼等と地上で新たな暮らしを始めろ、と! それがコユキ様、善悪様の遺志に叶う行動であり正しい答えだと、そう言うんだな?」
この問いに答えたスリーマンセルの表情は揃ってニヤリ、それである。
「どうでしょう? 答えは太師匠の中にあるのでは?」
『グガッ、自分のゴーストの囁きに従えば良いのでは?』
「ご、ゴースト?」
「若しくは小宇宙を燃やせば判るかも」
「こ、コスモ、って何だ?」
突然訳の判らない単語を口にし始めるレイブとギレスラにキョトンとしているグフトマ。
ペトラは三者に向けて悪戯な口調で語り掛ける。
『少なくともコユキさんだったらこう言うんじゃないかな?』
「何と言うんだ?」
『死なせちゃったらカーイソーじゃない、って! 違う?』
「違わないな、カーイソーだよ」
『確かに、カーイソーだな、グガガ』
スリーマンセルのカーイソー発言を聞いたグフトマは表情を引き締めたが、それは既に覚悟を決めた男の物であった。
『ギッギギギッ! ギーッギーッ!』
「っ!」
突然けたたましい鳴き声を響かせたテューポーン。
周囲に意識を移したレイブは一切の躊躇無く叫ぶ。
「ここはもう駄目だ! 俺たちは東の出口に向かいますんで、太師匠と最長老さんもベストを尽くしてくださいねっ!」
「お、おうっ、ベストだな」
『シーユーネクストライフじゃ』
「はいっ! えっと、左、右、中、右、右、左、左二、中、右、左、左三、右上、中、左、右、左でしたっけ?」
『いや、左、右、中、右、右、左、左二、中、右、左、左上、右三、中、左、右、左だぞ、惜しかったがな』
「なるほど、引っ掛けだったか、では又っ、『再見』!」
『『再見!』』『ギギギギッ!』
簡単な挨拶を残して低空飛行を開始したギレスラの頭部にはテューポーンが飛び乗り、直ぐ後ろを猛ダッシュするペトラの背にはレイブが跨り振り返りもせずに走り去るのであった。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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