【1894話】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~
1894.大道芸
当代の観察対象、レイブがウサギ的な二本の前歯を見せながら発する。
「あれ? レオニードの兄貴じゃん! 何だ、来ちゃったのかー! まあ、良いや、許してやってくれよな、ルッカ!」
ん? ルッカ? 誰だ? ここまでそんな登場人物はどこにもいなかった筈だが?
『よかろう! 代わりと言っては何だが、ハンマーで召される前にアレもう一回見せてくれんか?』
「あれ?」
『アレだよアレ! ほらウサギの耳っぽく伸ばした手で色んな物切り裂くやつ! アルマハラージだったかな?』
「あーアレねアレ! 普通は出し物のお題とか受け付けてないんだけどさ…… まあ良っか! 他ならぬルッカの頼みだからな! レオニードの兄貴の為だし、一回だけだぞ」
『うむ、レオニードの為だ! 感謝せよレオ』
『これで無職では無くなったのだ、良かったなレオニード兄さん』
『本当ねレオ兄さん♪』
『あ、うん…… ありがとうレイブ殿』
「よせよっ、兄弟じゃないかぁ♪ 礼ならルッカにさっ、なっ?」
『ああ、ルッカもサンキュ……』
『ルッカ? だと』
『ああっゴメ! グラムランド様、だったです…… すみません……』
『全くっ! 痴れ者がっ!』
なるほど、ルッカは竜王グラムランドの別名、所謂、芸名とか四股名的な物の様だ。
それにレイブ達が呼ぶ事には頓着しない割に部下であるレオニードに対してはめちゃくちゃ厳格だった…… 尊称とかだろうか? もしそうなら横綱とかマエストロ、プリンシパルとかの方が感覚的に近いのかも知れない。
「良し行くぞっ! 形態模写アルマハラージ、とうっ!」
ビョン! スパッ! スパスパスパッ! ガラガラガラッ!
『おおぉっ! 見事だっ!』
例の如く、両腕を顔の横から上へ真っ直ぐ伸ばし、一度の屈伸で前方に飛び出したレイブは、進路上にあった石製の頑丈そうな大扉をナマスよろしく容易く切り裂く。
因みにだがこの黒曜石らしい扉、左右に屹立した高い壁から察するに正門だと思われる、やはりそれ程大切では無いのだろう。
その証左に大喜びの竜王グラムランドに合わせた様に、周囲のドラゴン達もやんややんやの大騒ぎで賑やかな事この上ないのである。
恐らく部分鋼体術の応用なのだろうが、そんな事は想像も出来ない竜達には充分な刺激を与えたらしい。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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