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【1896話】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

あらすじ・目次 


第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~

1896.王者の品格

 命が掛かっているレイブは必死だ。

「あるんだよね? ソレ無いと俺とか弟妹きょうだいとか死んじゃうらしいんだけど?」

『うーん、どっかにしまったと思うぞ? わざわざ捨てたりもしてないだろうしな』

「ホッ♪」

 意味ワカメでも取り敢えず死蔵する、ごみ屋敷主特性が顕かになったグラムランドは言葉を続ける、相手はパフォーマーの相方、ギレスラとぺトラに対してである。

『其の方達にも褒美を取らせよう! 何なりと申して見るが良い』

『グガッ、良いのか?』

『アタシ達までっ?』

 驚くのも当然だ、なんせこの賞賛はレイブの技に対しての物だからな、大盤振る舞い過ぎるからね。

『アタシの水芸にも感動したのかな?』

『いや…… しかしたら我の体が目的なのかも知れん』

『えぇっ! 不潔っ、フケッッツっ!』

 明確に失礼な発言にも王者の品格は揺るがない。

『はっはっはっ! つくづく愉快な者達だなっ! 心配せずとも余にはお見通しだぞ? あのウサギ斬りの妙技、いや、イリュージョンと言うべきかな? ふふふ、そなた等のサポートがあってこそ、違うかな? いやいや、これは無粋、野暮であった! 許せよ、ははは♪』

 なるほど、化け物染みた絶技を前に、良い感じに勘違いしてくれているらしい。
 かと言って誤解に乗じて褒美を欲しがる様な恥知らずはそうそういない。

『ではハタンガへの出兵を考え直して欲しいのだ! てかヤメレ!』

 いたな…… うん、折角くれるってんだから貰わなければ礼を失するかも知れないしなっ!
 多分に失礼な言い回しにも王者品質を維持するグラムランド。

『ハタンガ、か、それは余の一存ではどうにもならんな…… 国策に関わる件である上、既に軍備も整いつつある事だしな』

『やだ、やる気満々だわね』

『自ら何なりとか言った癖に情け無いのだ、図体ばかりのウドでもあるまいに……』

 ピクッ

「お、おい、ギレスラ、やめろって!」

『はははっ、心配せずとも良い! 燕雀えんじゃくいずくんぞ鴻鵠こうこくこころざしを知らんや、であろ? 見ればそちらの補助員殿、ニーズヘッグらしいが余りにも矮小わいしょう! ナリが小さければその知性も又、粗悪で低質、言わば劣等な物で有るのが道理、脳の容量が決定的に足りていないのであろう? 可哀想にな…… おい、小さいのっ、ここはもう下がって良いぞ、後の話はそなたの雇い主、主演者のレイブと進めて置いてやる故、安心してそこらの藪にでも入って足の鱗でもいじっているが良かろうぞ』



お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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