【1927話】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~
1927.ヒルヒル
頼りにならない脇役親子は兎も角、ここでギレスラには頼りがいある脇役のヘルプが齎される。
シュババババババッ!
「うっおおっおっっっっーっ!」
ドドドドドドドドドォーッ!
「わ、我が君ーぃっ!」
『おっ! 来てくれたかっ! ヒルン(回復ミロン)とヒルル(回復ブロル)っ!』
既に自分が求めるスキルが来た、そんな素直さを必要以上に発揮してしまったギレスラにヒルヒル(ミロブロ)は屈託無い声で答えてくれる、優しい。
「おおっ! ギレスラ様っ! 我が君はいずこにっ!」
『え、おお、そこに転がっているが、な……』
「我等に直接メッセージがぁっ! 何やら激痛死んじゃいーそー、とか何とかっ?」
『お、おう、ま、まあ、そうなのだが……』
「存在の絆に導かれ、忠臣ミロン只今参上っ!」
「ブロル、まかりこしましたぁっ! あっ、ああっ、我が君ぃっ! なんてお姿にぃっ!」
主の危機に他の全てを捨てる勢いで駆け付けてくれたミロンとブロル、頼もしい事この上ない。
少し驚いたが瞬時に我を取り戻したギレスラは彼等に叫ぶ。
『とりま、『回復』してやってくれっ! 尻がヤバイのだっ!』
「アイアイサー!」
「尻、尻ね、ブロルも了解っ!」
頼もしい。
しかし、このギレスラがロクに考え無しで出した指示は微間違い、なのである。
酩酊中でバッタに励まされているペトラ、ケツの裂傷でのた打ち回り中のレイブ、こむら返りで地獄を味わい中のドラゴンの群れ…… 多数の要救護者が溢れるこの場で、回復させる優先度的には復活直後に役に立つペトラ一択なのだが、まあ野生のドラゴンにはそう言った微妙な機微とか知り得る筈も無い。
「あっ! ああぁぁっ! 我が君の尻ぐぁっ! 『回復』っ! 尻『回復』っ!」
「我が君ぃっ! 『回復』『回復』『回復』『回復』『回復』『回復』『回復』『回復』『回復』っ!」
主の危機、具体的には尻の尋常ならざる様相にミロブロのスキル発動は連呼の大合唱となった。
恐らく慕う気持ちが暴走したのでは無いだろうか? 心からの忠心を感じる。
必要以上に多重掛けされた『回復』の効き目は凄まじく、あっと言う間にレイブの尻は元通りの縦割れに戻され、更に少年時代かと見紛う程にピカピカツルツル、新品同様にまでブラッシュアップを果たしたのである。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です。
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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