【2283】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~
2283.光と影の伝説
復活したレイブはまだ本調子ではないらしく、ペトラに跨り脇に寄り添うギレスラは首を近くに曲げて心配そうな表情を浮かべ、弟子や生徒達はその後ろをトボトボ追う形のフォーメーションだ、パッと見瀕死の指導者を案じる徒弟の図、である。
肝心のレイブ自身も、ペトラの『回復』のお蔭だろう、表面上の傷こそ綺麗に消え失せている物の、頚椎のどこかでも欠損したのか、顎から上が横方向に直角に倒れたままだ、良く生きている、レイブは丈夫なのだ。
「ああ、俺なら大丈夫だ、多分……」
多分駄目だぞソレ、そう思いながらもガトは笑顔で返す。
「そうなんだ…… じゃあ次の機会には遠慮なく本気でハタくからね♪」
ガト、本気じゃなかった件。
「え? い、いや…… 本当は結構キツい、ってか死にそう、かな? 何か目も見えないし息をする度ヤバそうな激痛が――――」
「そんな事よりダーリン、さっき言った事って本当なのっ?」
「そ、そんな事?」
なるほど。
「うんっ! やっぱり光に対するには闇の方が廚二的って事なのかなっ?」
えっ?
「ラマス違うでしょ? そっちじゃなくて光と影って化け物退治の方じゃない?」
「そうです学院長! え? ラマスそう言いましたよね?」
「うーん、そうねぇ……」
ズィナミがまともに感じられる…… これが新世代、所謂ニュータイプって事なのか……
レイブは青褪めながらも答える、ラマスの言葉に傷付いたからなのかもうそろそろ召されるからなのかは判らない。
「昔な、ヴノの爺さんから聞いた事があるんだ、ヴノが生まれるずっと前に初期の魔術師軍団と光と影って化け物があの岩山で凄まじい戦いを繰り広げたんだと」
「ふむふむ」
皆が興味津々で耳を傾ける中、レイブが語った戦いの言い伝えは熾烈を極めていた。
昔々、魔術師達が平和に仲良く暮らしていた脱俗の崖、化け物は突然現れたという。
宙空から浮き出る様に湧いて出た化け物、昔のレイブはこの辺りで嘘くせーとか思ったそうだが、これは既にペジオが自白済み、転移によって放り込んだせいだろう。
化け物は縦長の立方体で所々が様々な色に光り輝いていたそうだ。
んな無機物っぽい奴いる訳ねーだろっ! 当時の不明を恥じつつタロースとレ・ジャルダンを眺めるレイブである。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です。
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
いいなと思ったら応援しよう!
励みになります (*๓´╰╯`๓)♡