【2062話】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~
2062.巻き貝
このマキガイ、ご存知かとは思うが結構危い(やばい)。
不十分な加熱で幾つかの寄生生物を媒介したりする、生食なんかもっての外である。
バアルの所のハミルカルには聞かせられないが、カタツムリに寄生している広東住血線虫なんかは髄に進入して様々な眼病を引き起こしたり全身の運動障害、頭痛、発熱、嘔吐等々の健康被害は多岐に亘り、最悪の場合には昏睡状態に陥ったり死ぬ事も珍しくはない。
カタツムリを操るロイコクロリディウムは鳥の糞を繁殖に利用する事で有名だがこっちの線虫はねずみに寄生してその糞を使う。
ねずみが元気な内は肺の中で大人しくしていて、年老いたり傷付く、又は病気になったりすると咳を利用して気管まで脱出、そのまま消化器に入って糞として体外へ、糞を食べたカタツムリがキャリーして次のねずみが…… てな具合である。
これのねずみを鳥に置き換えたのがロイコクロリディウム、ゾンビ化で話題になった双盤吸虫なのである。
さて、ほんの一部だけご紹介してもカタツムリが内包している危険性がお判り頂けたのでは?
なるべく避けてやむを得ず摂食する際には充分な加熱をお奨めする。
こんな陸生マキガイの天敵の一つ、マイマイカブリ以上に食い捲っているのがウズムシの仲間なのだ。
国や地域によっては陸生マキガイ駆除のエースとして期待されて絶賛導入されたりもしている。
こいつらがミロブロ内の悪魔、タリヒマルやエレーロギャップの眷属だったらしい、どちらもジメジメウネウネ、親和性も高そうだ、吸血だし。
で、このウズムシ達が運んで来てくれた種々の食料(八割方カタツムリ)がギレスラやペトラの飢えを満たしたのである、良かった。
鏡面から流れ続ける動画に魅せられて以来、シェフとしての誇りをうち捨てたかの様に家事を放棄したペトラに代わってミロブロは調理に腕を振るった。
必要以上に加熱し過ぎて燃えカスみたいになった食事に、彩としてサラダなんかも添えたりもした。
無骨なハンターで中身は結構偉い魔王様、不慣れな手つきで作られた心尽くしの料理は竜と豚の腹に流し込まれ続けた、二人も満足気な笑みを浮かべていた。
時々、いや、結構な頻度で、ギレスラの視点が定まらなかったり吐いたり倒れてうなされたり、ペトラの四肢が麻痺したり突然不規則に動き回って止められなかったり、揃って呼吸困難になったり? 体の節々から不意に大量の出血がみとめられたりもしたのだが、そこはそれ、持ち前のガッツと習慣化していたグルグルによって大事には至らなかったのである。
因みにだが、不調の原因はカタツムリがぬめった野菜とかに寄生虫とかいたからだろう、サラダを経て感染する事も結構多いのだ、外国で素朴な感じの食事とかする場面ではサラダは避けた方が無難だったりもする、グルグル習得前の皆さんには充分気を付けて頂きたい。※最悪、死ぬまでありますからね
更に因めばバッタのテューポーンとカメムシのキトラは美味そうにムシャムシャやった上でも元気一杯、一切の健康被害を感じていない、何と言うか圧倒的な位階の高さと胃腸の丈夫さを感じる、流石だ。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です。
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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