【1788話】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1788.ノービス
『親父、大丈夫かよ? あーギリ生きてるって感じだなぁ~、『治癒』、暫らくじっとしてなきゃ駄目だからな? 死ぬぞ、マジで』
可哀想な息子は死に掛けの父親を案じている、世の中の不条理さを感じる。
醜いし恐らく愚かな筈の視線には憐憫の情と共に少なくない呆れと蔑みが含まれている。
息子は父親を見下ろしながら言葉を続ける。
『今のは親父が悪いからまあ自業自得だな、懲りたら次から気を付けるんだぜ?』
『は? 私が…… 悪いって、何?』
自己治癒力が少し上がって、何とか返したレオニードに空中から声が掛かる、翼を広げたギレスラに跨ったレイブの物だ。
「おいおいレオの兄貴は無茶だな~、ペトラに乗って高速移動中に悪し様に罵ったらそりゃこーなるだろ~」
『自殺なのだ』
『ジジー』
『えっ! な、何で?』
まだ判っていないのか…… そんな風味で呆れの極みを表情に浮かべたギレスラの上、冷え切った蔑みバッタを頭に乗せたレイブも又、無言のままでレオニードの背後を指差したのである。
生来のタフさが幸いしたのか、見る見る間に回復したブラックタイガー(でかい&エビではない)は恐る恐る指差された先に目を向け、次の瞬間全身を硬直させて向き戻る事となる。
見様によっては美しい漆黒と純白の縞模様を尻尾から綺麗に背中まで逆立てたまま、巨大な体を出来る限り縮め捲って誰にともなく呟きを洩らす、無論震える声で、である。
『何ですかアレ…… ペトラちゃん激オコ、まるで豚が変わった感じじゃないですか…… アレです? 豚界ではアリス様って超テーテーなぁマジ神じゃね? とか、そーゆー?』
やや判りづらい表現方法ではあったが、レオニードの肩越しで鼻息荒く蹄で地面を抉り続けるペトラの瞳には明確な殺意が宿っている、概ね正確な判断だった様だ。
『ブフォーッ! ブッブッブウゥーッ!』
『ひいぃっ!』
状況から類推するに、どうやらロードランナーの猛スピードで爆走中にペトラが急停止したらしい。
直前の会話から危険の到来を予見していたギレスラが即座に飛翔 (レイブとバッタもタンデムフライト)、同じくここ暫らくの経験から危機察知能力が研ぎ澄まされていたパダンパもニャンパラリとキャット空中大回転で回避し、残されたレオニードだけが反動で放り出されて受身も取れず、大怪我を負った、大体そんな感じなのだろう。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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