【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1513.蝕み
うん、そう言えばそうだったな。
脳の中までムキムキマッチョな魔神様のお蔭で学院首脳部は軒並み悪魔入り、つまり馬鹿状態にさせられたままである。
旅立つ際には一切与り知らなかった事とは言え、『馬鹿』の愚かさ、取り分け群れを率いるリーダーとしての不向きさを知った今となっては、掛け替えの無い愛する対象を預けているレイブや性的嗜好の多様性を疑われるギレスラとしては穏やかではいられない事態に他ならない。
更に、馬鹿集団が率いるあちらの群れには、ついでと言っては甚だ不謹慎だが、可愛い弟子達と配下のドラゴン、獣奴も加えられているのである。
『ぐうぅ、カタボラ』
どうやらギレスラは自分自身の劣情に支配されている様だが、そこはレイブ、リーダーとして大局を見誤らない位の分別は持っているのだ。
「ああラマス! ラマスに何かあったらぁー、い、一体、ど、ど、どうすればぁー! あわわわ、もう他の事なんか何も考えられないー!」
うむ…… リーダーとは言っても所詮は十九の若者だからな、さもありなん。
しかし安心して欲しい、このスリーマンセルにはこんな場合に頼りになる賢い担当のペトラがいるのだ。
『困ったわね…… ここはロードランナーが使えるレイブお兄ちゃんか空を飛べるギレスラお兄ちゃんのどちらかに様子を見に戻って貰おうか…… いや、でも馬鹿になったメンバーが予想以上に狂っていたとしたら? 虐殺とかぁ…… うわっ、無い無い! 第一そんな状況だったらどっちのお兄ちゃんでも無謀な突撃で死んじゃう予感しか浮かばないわっ! じゃあどうする? アタシも一緒に行くとかかしら? でもこっちの群れは? ガトちゃん一人に任せる訳にはいかないわね…… 竜王の里へのお使いだってアタシ達の役目なんだし任せっきりって訳にもいかないわ! …………あっ、そうか! 逆にガトちゃんにあっちに行って貰えば良いのか! って初対面なのよね? あっちの馬鹿共は手練れ揃いだし元々おかしいメンバーが殆ど、いきなり襲われたりしたらひとたまりも無いわ…… んでもタロースさんとか連れて行けば良い勝負かもしれないしぃ…… いやいや、そもそも戦っちゃ駄目なんだから、えっとぉ……』
おおっ! 流石は賢い担当、熟考してくれている様だ。
ここはお手並み拝見といこうじゃないか。
『まあ色々考えても仕方がないわね! あっちの状態だって判らないし…… 案外大丈夫かもしれないわ、一旦寝て起きたら全部解決しているかもしれないしっ! そうね、忘れよっ!』
は? 寝て起きたら、って? そんな訳無いじゃないかっ!
それにその理屈…… 昔世界を救ったどっかのニートと同じ論法じゃない、か…… っ!
ま、まさかっ!
いや、しかし……
確かアガリアレプトが言っていた様なぁ……
はっ!
「うん、単体のニンゲンや動物、悪魔だったら個体にスキルが伝承されるんだけどさー、こと上位の悪魔が真核を分けた場合、スキルや記憶は分かたれた魂、と言うか存在全体に等しく齎される筈なんだよねー だよねー よねー ねー」
き、記憶? だってぇっ?
まさかスリーマンセルの三者はコインに含まれたコユキと善悪の記憶、性質に引っ張られてしまっているのか?
だとしたら…… 最悪あのデブ、良くても守銭奴の因業坊主に寄っていっている、そう言う事、なのか?
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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