【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1764.渡河の手段
レイブは立ち上がってローブを叩きながら言う。
「兎に角さ、行って話を聞いてみようぜ、何か知っているかもしれないし、病気ならアキザーキラーかペトラの『回復』が効くかもしれないだろ」
『行くってレイブ叔父さん、山の方まで迂回してたら流石にどっか行っちゃうと思うっすよ? 若しかしたら召されてるかも知れないっす!』
『川を越えればすぐなのだろ?』
『いや、だから濡れるのは嫌なんすよー』
「そりゃ知ってるけどさ、カーイソーじゃねーかジャギャランドュウだったか?」
『ジャガランディっすよ、因みにヘソ毛があったかどうかは判らねっす』
『ギレスラお兄ちゃんが抱いて飛んであげられないかしら?』
『いや流石に無理なのだ…… お前、小さくなったりは? 無理か?』
『無理っすね! 『治癒』しか使えないっすもん! でも合体したら効果自体は上がったっすよ!』
「あれ? 『琥珀』と『回復』も覚えてただろ?」
『あーあれ疲れるんすよー、それこそまだ下手ですしー』
そうだよな、じゃなきゃあんな雑な木遁なんかやらないだろうしな。
『むう、どうしたものか』
白熱するやり取りの中、レイブはハッとした表情を浮かべて言う。
「なあパダンパ、お前空を飛んだりは無理か? どうだろう?」
進化の道順をまるで無視かよ……
『無茶言わないで下さいよ~』
「本当に無茶か? 試してみたのか?」
『レイブ?』
試すまでも無いじゃねーか! そんな言葉を無理やり飲み込んでパダンパは返す、何故ならこの叔父叔母には前に殺され掛けているからである。
『試してはいないっすけどぉ…… 俺タイゴンっすよ? 両親ともネコ科なんすけど?』
この当然で当たり前、馬鹿みたいに聞こえる常識に対してレイブはニヤリとした笑みを浮かべ、代わって口を開いたのはペトラである。
『そっか! 母方の血も引いてるのよね! うん、確かにその鬣はライオン由来だろうし…… パダンパっ、一つ飛んでみなさいよ!』
『はぁ? 叔母さんまで大丈夫っすかぁ? ライオンだって飛べないっすから! 普通っ!』
「と思うよな?」
『当たり前じゃないすか! どこの世界に空飛ぶライオンが――――』
『バストロ学院にはいたのだ、他ならぬお前の母親、キャス・パリーグがな』
『ええぇっ!』
「ああ、パタパタ嬉しそうに飛び回っていたぞ、余程楽しかったのかズィナミに怒られるまで降りて来なかった位なんだ」
『ま、マジっすか?』
そうか、それはアスタロトに憑依させて貰ったスピンクスの影響だろうな。
しかしあれはあくまでも後天的に手に入れた言わば反則技だ、こいつパダンパに遺伝している訳が無いと思うのだが?
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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