【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1476.強くなれ
独り悦に入っているレイブは放置してシドは説明を続ける。
「兎に角これではっきりしたねー、光影が開発したコインには善悪やコユキのスキルが少しずつ内包されているんだよー、良かったねー、俄然やる気が出たんじゃないのー? 頑張って集めてみるんだねー」
ギレスラはいつになく神妙な面持ちで返す。
『まあどの道集めるしかないんだが…… でなきゃ呪いで死んでしまうし……』
ぺトラの方はもう少し好意的である。
『でも新しいスキルが手に入るなんて嬉しいじゃない! 今迄の痛いだけの苦行と比べれば随分エンタメ要素が増えたわよ!』
「だよね、それにレベルの限界、所謂レベルキャップだって不確定な感じだったんだし、私もだけど今後の努力次第でまだまだ強くなれる訳だしねー、お互い頑張ろうよー」
シドの言葉にレイブはハッとしながら呟きを洩らす。
「そうか、今のシドさんでも負けちまったって事だもんな…… そりゃ、俺たちじゃ即死っぽいな……」
「そうだねー、私の数値から類推するとモラクス入りの彼でオール二百万越え、邪竜でも私以上だったと確信できるよー」
「ちっ、先は遠いな……」
『急がば回れ、なのだ、まずは予定通り竜王の里で竜神のコインをゲットすれば良いだろう』
『でもそこまで強くなれるかしら?』
『ジジーッ! ジッ、ジジーッ!』
僅かに弱気が見え隠れする中、ここまで成り行きを見守っていたテューポーンがぺトラの前に飛び出して激しく鳴きながら体を何度もホッピングさせている。
ペトラは首を傾げながら戸惑いの声を発する。
『え、な、何?』
『自分も鑑定して欲しいのではないか?』
「あーなるほど、ペトラやってみろよ」
『う、うん『鑑定』…… げっ!』
スキルを発動したペトラは変な声を発して戦慄いている。
思わず固唾を飲んで見守る一同に向けて、彼女が続けた鑑定結果が響く。
『力2562241、防御2433651、敏捷893334、魔力721584、レベルは11687/102000で種族がグラスホッパー、職業は百頭の魔(封印)、スキルが殴殺、撲殺とキックオーバー、それにやけ食い、だって』
『ジジジ♪』
『なっ?』
レイブは初対面での暴飲暴食を思い出しながら呟く。
「やけ食い…… なるほどぉアレ物凄かったもんなぁ」
シドは想定通りだったのか、いつも通りの風情である。
「流石アスタロトの配下だねー、あそこは怪物揃いだからなー」
確かにスキルのシンプルさは兎も角、こと力と防御力だけ見れば魔神クラスの強さの様だ、バッタだけど。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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