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【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

あらすじ・目次 


第三部 六章

リベルタドーレス ~解放者たち~

1500.グロース


 自分位のサイズなら一飲みに出来そうな青熊に対してレイブは言う。

「ああ、腸だけ抜いてある、良い感じで利用してくれよ」

「へへっ、毎度です」

 ギレスラも続く。

『ピンクと黄色のサーペントには毒がある様だ、我も少し痺れたからな、気を付けた方が良いかも知れんぞ』

「へいへい」

 ペトラも抜かりはない。

『背鰭の前、頭の後ろの脳菱唇のうりょうしんの辺りに致死性の神経毒を溜めているみたいだったから首ごと捨てて来たけどね、一応、背中側の肉は食べない方が安全かも知れないわ、子供やお年寄りは髄も止めて置いてね? 念の為だけど』

「なるなる、がってん承知の助でございますっ! えっへへへ」

 揉み手をしながら、既にはっきり下卑た感じを隠そうともしていないマッチを背に、獲物の一切をその場に下ろしたスリーマンセルは笑顔を浮かべ群れの中程へと歩を進めていく。

「さぁさぁ仕事だ仕事! 活きが良い内に捌いてくれぃ! 急いだ急いだっ!」

「「「「「へぇいっ!」」」」」

 背中越しに景気が良いマッチの仕切り声を聞きながら、その歩みは群れの最後尾、ミロンとブロル、ダソス・ダロスとキャス・パダンパを他の民から遠ざける為の一団へと近付いていった。

「おはよう、今日も早くから大活躍みたいじゃない」

「お? パダンパ、いやガトか、そっか、今終わった所か……」

「そうよ! アンタ達にもそう見えるのね…… 我ながら成長を感じちゃうわね! むふぅ♪」

 人気が減った最後尾では巨大なネコ科の猛獣が腹這いに臥せって毛繕いをしていた。
 会話で判る通り、『偽神デミウルゴス』でキャス・パダンパに変身しているガトである。

 更に言えばガトの言葉が示しているのは、少し前からレイブ達スリーマンセルにも変身の効果、見た目の変化についても有効になった、その事実についてだ。
 つまり、ここ数日だけの極僅かな期間で、ガトの能力はレイブ達を遥かに格下の相手、そう見下し捲くれる域まで急成長を果たしている、これが偽らざる現実に他ならなかったのである。

 レイブは屈託なく笑う。

「はは、だな! んでどうなんだ? ダダ坊やパダンパも強くなれてんのか?」

 本体はナイスプロポーションの若い女性なのだろうが、レイブの目に映るのは巨大な化け猫のサムズアップ姿である。

「無論よっ! まあでも、成長速度で言えばミロンとブロルの方が全然速いわね、ほら、あの二人ってアンタ等みたいに狩もやってるじゃない? だからじゃないかな」

「ほぉ」

「後で『鑑定』してみてよ、ぺトラちゃん」

『了解よ、任せといて』

 軽く言葉を交し終えたタイミングで、狩猟部隊の犬顔や猫顔がガトの近くに集まりだしてきた。
 元々のリーダーが不在の今、代理で群れの警護を指揮しているガトに指示を仰ぎに来たのだろう。



お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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