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【1797話】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

あらすじ・目次 


第三部 六章

リベルタドーレス ~解放者たち~

1797.仲間の命はとっても大切


 過ぎ去った話より来るべき未来が大事、その本意を汲み取った相方達も兄に続く。

『グルグルを体得した暁にはより効率的な栄養摂取が可能になるのだ、そうなれば惨めで脆弱なネコに化ける必要も無くなるであろう』

『いや別に惨めだと思っている訳では――――』

『そうよ! 変に嫌がっていたけど魔力さえ克服出来ればモンスターの搾り汁も恐れる事なんか無いんだから! 延命率が格段に上がるわよ!』

『え…… 恐ろしいとかそーゆーんじゃ……』

 気持ち悪さと味への不安だよね、判るよ。

『慣れれば平気っすよね? 親父、一丁頑張ってくれよ!』

『お、おう……』

 ここまでの旅の間、えずいたり吐いたり逃げ出したりぶっ飛ばされたりしていた癖に、無責任極まりないパダンパである。

『アンタは『回復』の練習よ、早く成長させとか無いとじゃない? いつまでも『微回復プチヒール』じゃイザと言う時に使い物にならないわ!』

『あ…… っすよね』

 やぶへぶじゃ無いぞ、至極普通の助言だよ。

 しかし改めて考えるにこっちの魔獣って結構我儘わがままってか暢気のんきな奴が多いよな?
 ハタンガに来るまでのダソス・ダロスや昔の配下達にもそんなきらいがあったしな……

 これってハタンガ以西がしっかりしているとか努力家とかじゃ無くてこっち、カムチャッカがのんびりし過ぎているのでは無いだろうか?
 茶糖家の三姉妹で一番おっとりしていたリョウコの影響が残っているとかそーゆー、なのかな?
 パーティー名もあれっちゃあれだしなぁ。

 同じ理屈で、リエ的に常に頑張り屋でどこか追い立てられた感が漂うあっち出身のギレスラは焦燥を滲ませながら声を発する。

『しかし肝心のモンスターがいない事には魔力過多になれないのだ…… どうした物か?』

「そうだな…… むっ!」

 バサバサバサッ

 弟の声に合わせ首を傾げたレイブの耳に、タイミング良く何かが空を羽ばたく音が聞こえた。
 鋭い視線で闇を睨んだレイブは呟きを洩らす。

「コウモリ、だな…… 良しっ! 形態模写、アル・マハラージ! ピョ――――」

『やめてっ、レイブお兄ちゃんっ! お願いだから…… 見逃してあげましょう……』

「そうか…… そうだな、コウモリは止めておくか……」

 昨日の今日だからね、多分見覚えある顔つきな気がするし。

『私はコウモリだったら結構好きですよ? 美味しいですよね』

『酷いわねレオ兄さん……』

『トラ非トラ、なのだ』

『えー何でです?』

 知らない方が幸せな場合も割とあるんだよね。

 キッ? チィーチィーチィー! バッサバッサバッサッ!

 何か不穏な気配でも感じたのか、近くまで来ていた羽音は慌てて離れて行く。
 夜空を見上げたペトラの呟きが響く。

『あの兜…… オルティガさんだったのね……』

「ああ、オルティガさんだったな、ふぅ、殺っちまわなくて良かったぜ」

 そりゃそうだ、ってかさ、もうマナナンガルの名前とか忘れちゃった方が良くね?
 私、観察者の老婆心に過ぎないのかも知れないが、いつか飢えが限界を越えた時に桁違いの悲劇と後悔に出会いそうな予感、いや、悪寒がしてしまう…… 杞憂きゆうならば良いのだが……



お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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