【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1357.齟齬
チラチラと互いの顔色を伺いながら、適度に首を振って否定の意思を表し続ける面々の中、レイブは独り悦に入った感じで満足そうな声を発する。
「うんっ! やれば出来るじゃないかぁっ! 皆、良く出来ました♪ んじゃあガト、続けて読み上げてくれよ! えーと、『カエルトードはヒキガエル』だったかな?」
「いやソレ英語でしょ、日本語で書いてあるのよ? 『帰るべき者』っ! 因みにこの『べき』はヒキガエルを表す日本語の地方単語、所謂方言の『びっき』、秋田弁に掛けてるのかもね? 魔神アスタロトがレイブと同じ位の知性だったとしたらだけどさ」
レイブと同じ位だったら大問題だがね……
「おうっそれだ! 読み上げてくれっ♪」
どれだよ? いつも通り私の嘆きは無視されるのだ……
ガトは大きめの溜息を吐いた後、『帰るべき者』の名を読み上げる。
「コユキ、ゼンアク、以上よ」
「「『『『えぇっ!』』』」」
直前に告げられ誰一人聞き覚えの無かった音成さんちのペスとは違い、今度の二人の名前は全員がはっきりと反応を示したのである。
「むぅ、ちょっと褒めたらまた直ぐに騒ぎ出すとはぁ…… 駄目じゃないか皆っ! 辛抱無しに成果無しっ、継続こそが力になるんだぞっ?」
酷いブラック宣言だなこりゃ……
『だ、だけどレイブお兄ちゃん、コユキ様とゼンアク様よ? 超有名な伝説のニンゲンじゃない!』
「え? コユキとゼンアク? そう言ったのかガト?」
レイブ、他者の話をちゃんと聞いておけよ…… 自分で読めって言ったんだし。
「そうよ、この分類にはその二つしか書いてないわ」
「むぅ、そうか、伝説のニンゲン? 確か珍しいキノコの名前だったんじゃないか? な?」
「キノコ?」
『レイブ、因みにだがどんな感じのキノコだと?』
本当に因み、つまりついでで聞いてあげるギレスラの声に、答えるレイブは何故か偉そうな説明口調である。
「ほら元気な木だけじゃなくて切り株や朽木なんかにも生えてる茶色いヤツだよ! 見た事あるだろ? ほら灰色とか茶色くて平らで丸くて堅いヤツ!」
「えー?」
『どれかしら?』
『それがコユキやゼンアクと言うと?』
「そうだよ! コユキタケだろアレ! あー、他にも呼び方があったかな? 何だっけ? 確かお猿の椅子とかなんとか? アレの事だよ!」
依然自信満々のレイブに答えたのは長生きランキング一位のガトだ、流石の年の功と言った所だろう。
「お猿の椅子? 若しかしてだけど…… それってサルノコシカケの事?」
「おぉソレソレっ! アレ言うじゃん、コユキってっ!」
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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