【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1586.リーエとドルドナ
顔を見合わせた兄達は妹の不始末アンド礼を失した態度を誤魔化す様に前向きな話をせざるを得ない。
『あー、おほん、レイブよ! 夜担当のこの者達だけでもガト達に引き合わせて置くと言うのは、どうだろうか?』
「お、おう、そうだよなっ! じゃあヴラドとカーミラを紹介しておくかっ? えっと、ブルーカとドルドはぁ…… 良いかな? 結構忙しそうだしな」
「ええ、彼女たちの事はお気に為さらずに――――」
「行きたい……」
「えっ、本当ですか?」
「抗い難き希求……」
ドスン、ドタドタドタ、ドスン、ドスドスドスドスン……
「うぉっ! 何だよ、急にっ!」
レイブとギレスラ、それにヴラドが同意を示し、痩せた少女が何かを求めた途端、間歩中に棒立ちして蠢きながらネズミと鳥に押さえ込まれていたマナナンガル達の本体、つまり下半身が一斉に地面に座り込んでしまったではないか。
驚いたレイブの声に答えたのは名前を持たないブルーカネズミの代表っぽい赤毛の彼女である。
「足首と鼠径部の腱を噛み切らせたわ♪ これで朝まで身動ぎ一つ出来ないわよ! 乱暴だったけどさ、ドルドナが挨拶に行きたいんなら ねえ、仕方無いわよね? でしょ? ヴラド」
どうやら、ドルドのリーダーはドルドナと言うらしい……
そしてブルーカのリーダーはこの小さな少女の希望を叶える為ならば、前後不覚に陥っている仲間の動きを封じる事に何の抵抗感も持ち合わせていないらしい事が窺える。
話し掛けられたヴラド自身も、然して驚いた風でもなく、極々普通な風情で返す。
「ふむ、貴女も行きたいのですか、ドルドナ? 貴女が苦手な知らない人が沢山おられると思いますよ? それでも?」
「渇求頻り……」
「ほら、言ってるじゃないの!」
「なるほど…… ではリーエ、貴女が連れて来て下さいよ?」
「判ってるわよ」
ほう、こっちのドブネズミはリーエと呼ばれているらしいな。
ドルドナとリーエ、まあ、どちらも種族名をもじっただけの安直な感じから察するに便宜上使っている渾名? 的な物なのだろうな…… やはり固有名詞が無い事でそれなりに不便だったとみえる。
「では皆様、ご案内願えますでしょうか?」
「お、おう」
『付いて来るが良い』
『ちょ、ちょっと待ってよギレスラお兄ちゃん! アタシから離れないでっ!』
「おほほ、只のお友達ですわよ、おほほほ」
『いっやあぁーっ!』
「おほほほほほーっ♪」
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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