【2057話】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~
2057.それぞれの旅立ち
涙ぐむブロルになんと返した物か、そんな風に黙り込むダソス・ダロスにミロンが代わって言葉を重ねる。
「無事会えると良いですね、ペジオさんと」
『あ、ああ、あいつなら元気でいると思うのだがな』
『大丈夫っすよ! んで正規の入場券だって貰って来るからさっ! 安心して待ってろよ? ミロン、ブロル、……と、ギレスラ叔父さんとペトラ叔母さん……』
『あ? ああ、うん、そうだな』
『…………』
『ペトラっ、パダンパが何か言っているのだ』
『え? あ、そうね、そうしなさい』
『だそうだ』
『……うっす』
えー…… ぐ、ぐふんっ! 暖かい言葉に送られてガト達は旅立っていった。
聞いていないだろうジャンキー以外の意図について少しご説明しておこう、ってかこっちの中毒者は只ボケーっと動画観賞しているだけだから特段お伝えする内容が無い、昨日と同じ今日を過ごして明日も明後日も同じだからだ。
ガトはウラジオストクを目指す、これは既にご存知だろう、つい今しがた言ったばかりだし。
目指す地はダソス・ダロスの旧知、かつて通称ヘンテコパーティーのメンバーとして名を馳せた野ウサギのペジオが暮らしているらしいセイブツケンキュージョ? 多分生物の研究でもやっている場所なのだろう…… そこはかとないマッド臭を感じる、以前の観察でナガチカやナイトヘロンもそんな事を言っていたしな……
確かキメラを作るスキルとかなんとか? いとサイコっぽい。
今のペジオが数千年前に生きていた本人とは思えないが、名前を襲名している位だから何か知っているんじゃ? とか、あっちにもクラックあるんじゃね? だとか? 兎に角行くだけ行ってみっか? の挙句、判んないけどここでじっとしてるよりもな、なあ? そうよね…… 的に大変消極的かつ場当たり的なテキトーさを発揮して旅立ちを決めたのである。
無論、不毛の極みでなんにもならない鑑賞会をバックれたのは彼等だけではない。
他ならないグラム・ランドの号令一下、配下のドラゴン達が一斉に行動を起こしたのだ。
水竜達は躊躇の欠片も見せず荒れ狂うオホーツク海へと身を投じ、飛竜の群れは霊峰クリュチェフスカヤ山頂から南を指して雄々しく飛び立った、日本を目指して、である。※クリュチェフスカヤは標高四千米を越えるユーラシア最高の活火山、ご存知の通り、その美しい稜線はカムチャツカ富士とも言われています
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です。
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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