【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1366.少年の心
『落ち着くのだレイブっ!』
「ええいっ、離せ、離せぇいっ!」
『離さないわよ! 離したらダダ坊を殺しちゃうでしょ!』
「ぐぬぬ! じゃあせめて一撃! 一撃だけでも本気で殴らせてくれ! 頼む!」
『ンガ、一撃だけか? ふむ』
「ああ一撃だけだ! それだけでキッチリ仕留めてみせるっ!」
『そうか、では――――』
『仕留めてどうするのよっ! ギレスラお兄ちゃんも力を抜かないで! レイブお兄ちゃん得意の口車よ、口車っ!』
『お、おう、分かったぞ』
「きいぃっ! ちっきしょーっ!」
まだまだ怒りのバロメーター的には超低気圧、パーフェクトストームが荒れ狂っている状態のレイブであったが、同じくスリーマンセルとして鍛え続けてきたペトラとギレスラに、呼吸を揃えて抑えられては満足に動く事すらもままならなかった。
一塊になってバタバタしっ放しのスリーマンセルの前に立ち、ダソス・ダロスを庇っていたガトがいつにない低音を凄ませる。
「レイブいい加減にしなさいよっ! ダソス・ダロスも良かれと思ってした事なんだからもう良いじゃないっ! 過ぎた事をウジウジウジウジ男らしくないわねっ!」
いや取り敢えずダソス・ダロスに謝らせるのが先じゃ……
「はーっ? 男らしくぅっ? 馬鹿っ! 滅茶苦茶痛いんだぞっ! しゃしゃり出てくんなよ、馬鹿女っ!」
レイブよ…… お前もお前だしその言い方はどうかな……
「は? アタシが馬鹿? アンタそれ本気で言ってんの? へなちょこレイブの癖に? 笑わせるじゃないっ!」
いや、もう子供の喧嘩レベルじゃないか。
「なんだと馬鹿女! 馬鹿って言った方が馬鹿なんだぞお前っ! 馬ー鹿っ!」
馬鹿って言い出して頑なに言い続けているのはお前だけどな。
「ムキーっ! 次、アタシに対して馬鹿って言ったら本気で怒るからねっ!」
ああ、兄妹的な関係だったからか、丸っきり兄妹喧嘩だなコリャ。
「怒る? 怒ったら何だってんだよ? しっしっ、あっち行け馬鹿女! 馬ー鹿馬鹿馬鹿!」
十九になって尚、少年の心を持ち続けているレイブの目の前でガトの纏う空気が変わった。
周囲に放出されていた黄緑のオーラは再び体内に収束されて行き、それに合わせて彼女の体が一回り大きくなった様に感じる、気のせいだろうか?
いや気のせいでは無く現実に大きくなっているのだ、心象的にとかでは無くて物理的に一回り、いや二、三回り?
え? まだ回るの?
そんな風に思っていると、あっと言う間に5メートル程の巨体にトランスフォームを果たしてしまったではないか。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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