【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1713.例のヤツ
サタナキアは如何にも勿体ぶった感じで答える。
「ふふふ、その説明をする前に…… 一つ聞いて置かなければならない事があるのよ」
「は、はいっ! 伺いますっ! ってか早くお聞かせ下さいませっ!」
んんん?
「えー、おっほん! どう、アンタは欲するの、かな? 偉大なる力、愛する妻を助けられる力を! どうなのっ! 力が欲しいのっ?」
なんだ、例の奴だったか。
勢い良く問われたヨハンは脊髄反射的に答える、恐らくロクに考えてもいないだろう、馬鹿だなぁ。
「あ、あいっ! ほっしゅっしゅってますっ! ほっつりまっすでっす!」
噛み噛みじゃん、酷いな。
悪の中の悪は細かな事は気にしない、何故なら悪だから。
「よろしいっ! では説明してあげましょう!」
「ははーっ!」
「アンタの奥さんを悪魔にするのよ」
「え、は? いや、あ、悪魔です? か?」
「そう! 旅の途中で退治した、人々を塗炭の苦しみに喘がしていた凶悪な化け物、モンスターのどれかと合体させんのよ♪」
言い方……
確かに我々悪魔が決まり文句を口にする時、自分自身を憑依させる事は稀だ。
理由は様々だが多くは、依り代の安全を危惧した場合が殆どである。
ここで少し我々が人間や動物に助力するプロセスを語って置こうかな。
私達悪魔、かつて神仙と呼ばれたアートマンは突然の囁きを切欠にして顕現する事が多い。
大抵は自らが肉の体を有していた遥か昔、そう有りたいと願った望みに似た想念に導かれて対象を発見する、そうなのである。
どう言った仕組みかは皆目見当が付かないのだが、気が付けば自分に願いを吐露するだろう、渇望した魂の前に立っている、そんな感じなのである。※あくまでもカーリー個人の感想であり、一般的な依り代との出会い、その効果効能を保障する物ではありません
目の前に居るのは渇望する魂の持ち主、それが私の実体験に由る経験の全てだ。
怒りや憎しみ、知識や強さや権力への乾き、それが悪魔とシックリ来るにはタイミングが大切、これは間違い無い。
常にそうなら見逃す事も無いのだろうが、ムラっ気がちな魂は我々悪魔であっても見逃してしまうのである。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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