【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1534.クックー
グログロは淡々と作業をこなしながら背中を向けたままで答える。
『お師匠様達が出かけてすぐ、皆オーラに色がついちゃったのでち、サリトに着いたらあっちのドラゴン達も次々と…… グスッ、エンペラさんとメルルメノクさん、それにカタボラ師兄からスキルが感染ったせいだって…… シパイ師伯と御大が言っていたのでち…… だから…… うっ、うっ、ニンゲンの魔術師も里人達も魔力過多でどんどん減っちゃっているの、グスッ、でちぃ、グズグズッ、石になってしまったのでちよ、うっ、うっ、ウエ~ン』
「な、なんだってぇっ!」
『グログロ、詳しく話せっ! 頑張れ、泣き止むのだっ! リンドヴルムの先生達は? 緑のオアムや紺碧のノルムは? まさか奴等もか?』
どうやら赤竜は妄想から解き放たれたらしい、しかしグログロから齎されたあちら、学院とサリトの合流陣の状況は切迫しているらしい。
グログロは嘆きを止めて一所懸命に語り出す。
『ングッ、若い竜達は皆色付きのオーラ、役立たずになってしまったのでつが、学院の先生達は何とか無事で近くの山へ逃げていまつ…… だ、だけど、オアムさんとノルムさんの兄弟は……』
「ま、まさか」
『スキルに適応出来なくて、し、死んだ? とか?』
『いいえ、逃げ遅れたので魔術師の皆が寄って集って鱗を剥ぎ取ってちまったんでつぅ~』
「な、何だと」
『で、では今アイツ等は……』
『はい、全身の鱗と言う鱗を取られて丸裸でつ…… まるで生まれたてのカッコウの雛みたいになって嘆き続けているのでちよ~、オーイオイオイオイ』
「カッコウの…… ひ、酷い」
『何て事なんだ…… まるで地獄じゃない、か……』
グログロは思わず溢れ出してしまった涙を拭いながら言葉を続ける。
『小さなカッコウですらアレなのに、大きなオアムさんとノルムさんなのでち…… 毎日夢に見る位には衝撃だったのでち…… 言うまでもなく悪夢、気色悪さの極み、なのでつ…… おぇ』
野獣ベースの魔獣とは言えまだ二歳なんだものな…… さぞかし夢見が悪かっただろう。
何しろリンドヴルムの兄弟と言えばエンペラの副官で揃って緑一色のドラゴン、兄のオアムは鮮やかなライムグリーン、弟のノルムは青みがかった紺碧の鱗がご自慢だった筈だ。
蛇っぽくて手足が短いリンドヴルム種が三頭並ぶとやっぱりそれなりに化け物染みて、グフンッ、えっと異世界風味が増して迫力満点だった訳だがその内の左右二頭がカッコウの雛化してしまったらしいのだ。
申し訳程度の小さな翼で空中をニョロニョロ蠢くカッコウの雛…… うん、そりゃ夢に出るわ、ってか二度寝する気も無くなるよなぁ、うん、判る。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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