【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1157.特別な存在
両手の指を組んで天を仰ぎ気味のグフトマの説明は続く。
「神様は親切でね、新たな体で生き返らせてくれたって訳なんだよ! 元々、生来取り柄がなかった私にスキルを与えてくれて生を永らえさせてもくれたしね、本当、感謝しかないよ」
「スキル、ですか?」
「ああ、押し寄せる魔力の渦だろうが、モンスターの攻撃だろうが跳ね除けてしまう、強力無比のスキルだよ! 私が前世で魔術師として活躍できたのもこのスキル有ってこそだったんだ!」
「ああ、あれですね」
レイブは得心がいった、お得意の『反射』だなこりゃ、と……
「そして神様は新たな依り代に移る自分の代わりに妹さんを新たに復活する私の肉体に宿らせてくれたんだよ♪」
レイブはドン引きだった。
――――マジか…… 自分はもう次に行くからって…… それに又身内、か…… 若しかしてアスタさんって家族以外に友達いないタイプの人なのかな? まさかね…… まあ、それもしょうがないかっ! なによりっ! 腰掛け的に憑依していた太師匠じゃなくて、運命で結ばれた俺、ゼムガレのナイフ伝承者のレイブ・バーミリオンを見つけちゃったんだろうしな…… うんっ、止むを得まい
因みにギレスラも思っていた。
――――選ばれる者と捨てられる者…… 詮無き事とは言えやはり残酷なものだな…… しかしっ! 事ここに至って後悔しても始まらぬ…… この上はアスタさんが選んだ依り代、特別な存在としての責を全うしなければなるまいっ! 選ばれし存在、最後のニーズヘッグとしてっ!
ペトラだって考えていた。
――――その頃のアタシはまだ昔の体だったって言うのに…… アスタさんってばあの頃から生まれ変わるアタシをロックオン、していたのね…… 全く…… 確かにアタシは貴重で尊いフルダークネスだけど…… ちょっと必死すぎるじゃないのぉ~♪ まあ、女として嬉しい事は嬉しい? んだけどぉ♪
こういった自尊自大的な所は全く変わっていないスリーマンセルである。
それぞれ自分の偉大さも込みで頷き捲っている三者を尻目にグフトマは説明の仕上げに入る。
「この『小人の隠し穴』のかつての主、鬼神オニの肉体を与えられた私は、新たな体と新たな神様が自分の魂に馴染むまで、ホブゴブリンたちと過ごして来たって訳なんだ、暇潰しと言っては何だが彼等に鋼体術を教えてみたりしながらね」
「へー、で肝心の彼女は出来ました?」
グフトマは見た目通りの若者風に顔を朱に染めて答える。
「えーいやいや、ホブゴブリンは弟子みたいなものだしー対象外だよー、あといるのは小人たち、ゴブリンだけどー、彼女なんかはこっちが面倒を見させて貰ってる立場上、ほら、まずいじゃない? だから、まだ、ね」
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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