【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1319.オートマ
上には上がいる、そんな当たり前の現実に私が打ちのめされている目の前で、ライオン壁が赤少女壁に何かを話していた。
『ねえズィナミ、この子でも良いんじゃないの、次の森の王?』
「むむむ?」
頭の弱い少女は唸ったきり黙り込んでいる、多分足りない知性をフル動員して考えていたのだろう、何故か応援したくなった。
鎧の壁が代わりに応えてあげていた。
「この者で大役が務まるのだろうか? それにお前はそれで良いのか? ヴノの代わりに森王になりたい、そう志願したと聞いていたのだが?」
ほほう、そう言えば親子がどうとか言っていたな? 察する所、この雌ライオンの親父がヴノ? とか言うらしいな…… 山ね、また大層な名前じゃないかよ? 便宜上、父壁と呼ぶ事にしよう。
『それは乗り気じゃない養父さんに無理をさせたくなかったからよ! 誰かが代わってくれるんならそれに越したことは無いわ』
私はやるとは一言も言っていないんだが?
「なるほどな、ヴノは堅苦しい役柄を嫌いそうだからな、そう言う話なら、ズィナミどうだろうか?」
何を隠そう私も堅苦しい役所は大っ嫌いだぞ、ご免こうむりたいね。
「むむーん、そーねー」
おいおいっ、赤壁に決定権があるのかよ?
賢そうには見えないが、若しかしたら権力者の一族とかそーゆー?
「大丈夫かな? この子馬鹿っぽいじゃん」
おまゆう。
「確かにな、それに本人の意思も大切だろう、何しろ責任重大だからな」
鎧壁が一番まともそうじゃん?
『そうよね…… クルン=ウラフの『森王』って言えばハタンガのアリス様や養父さんの『獣王』と同じ位の偉大な役割だし…… やりたがる獣なんて少ないかも知れないわねぇ』
ん? 名誉ある仕事なのか? だったら条件次第、かな?
お、クネ壁が頭を近づけて話しに参加するようだぞ。
『それにクルン=ウラフの住人達も普通じゃないであろう? 好んで行きたがる獣ばかりじゃないぞ』
あららら、民まで一癖あんのかよ! これは無いな…… うん、断ろう、そうしよう。
「あそこのニンゲンってさ、確かどっかから移住してきたんだよね? 東の方だっけ?」
ん? 東の?
『そうそう、確か極東の島から来たニンゲンの子孫? そんな事聞いたわねー』
な、な、なん、だと…… ま、まさかっ!
『それは真実だよ、彼等の始祖は極東から来た、それも世界の変化にいち早く気が付いて数々の手を打った最初の人間、その一人だったと言うのは有名な話だな』
ま、マジデーッ?
赤壁と獅子壁はイマイチ信じられんがクネ壁はちょっと説得力あるんだよな。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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