【1883話】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1883.聞いてる?
根が真面目なレオニードは更に続ける。
『じゃあこれだけは憶えておいてよ! ほら、丁度ここから見下ろすと湿地の先に林が見えるじゃない? あの中央辺りが竜王様の専用スパだからさっ! 正面から向かっちゃうとアペプが率いている親衛隊がいるからね? だから湿地の入り口で脇に逸れてさっ、林の裏、そっちから訪ねなきゃ駄目だよ? ねっ!』
具体的なアドヴァイス、答えるレイブは撫で付け切れない寝癖が気になって仕方無いらしい。
「うん? あーそっか! あの林の真ん中に竜王ってドラゴンがいる訳か! サンキュ、レオニードの兄貴♪ ちきしょう、まだ跳ねるな……」
ちきしょうはお前だ! そんな本音を我慢しつつレオニードは更に更に続ける。
『裏の守りは虐げられがちな地竜が配置されてるんだ、彼等は割と温和だし護衛の職務にも真面目だからさっ、そっちに取り次いで貰うんだよ? ねえ、判ったかい?』
レイブは自分の唾液で湿らせる事で寝癖の押さえつけに成功した。
「良し、やったぜっ!」
『え、ちょっとぉ…… レイブ殿、今の聞いてた?』
それ聞いてないと思う。
「え? あっ、ああ、あれだろ? 林の真ん中が竜王のウチだってんだろ? 聞いてたよ!」
ほらな。
『ウチじゃなくてスパね、専用スパっ!』
そっち?
「ああ、判ってるってば! えっと玄関は狭いから勝手口から…… だったよね?」
むぅ……
『いや正面は悪者っぽいアペプの手下がいるから裏口から! 憶えてよっ! 二度目だよっ!』
「ああーそっかそっか、そっちの話ねー! 判ったよ、裏口からね、了ー解ー♪」
多分、判ってないぞ?
『本当頼むよ』
「大丈夫だよ! お? 又跳ねちゃったかな? うぇっ、これどうするんだよ……」
『全く……』
………………っいや、入って無いぞ? 終わっちゃ駄目だってっ! こいつ寝癖の事しか考えて無いってばっ!
残念ながら私の言葉は届かなかった…… 観察は過ぎ去りし歴史を覗き見るだけ、干渉とかは出来ないのだ。
レイブがどれほど愚かだろうとレオニードがどんなにお人好し、いや、おトラ好しだったとしてもである、無力を感じる。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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