【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1578.リーダー論
キョトンとするマナナンガルに代わって言葉を発したのは半裸のおっさん、ゴシショである、ってかお前はそろそろ服着れっ!
「ヴラドの事は兎も角、何故他の者の意見など聞く必要が? 貴方達スリーマンセルがリーダーなんでしょう? 違うのですか?」
『確かに今は我々が群れ全体の指揮を預かっている事に間違いは無い、だが――――』
「でしょ? なら貴方達だけで決めればい良いのでは?」
『ふうぅ~』
ギレスラは長い首を左右に振っている、やれやれ、そんな感じだ。
ゴシショは傾げた首を深めにして疑問を繰り返す。
「何なんです?」
『何言ってんのよ、リーダーだからじゃないの』
「へ?」
呆れたままのギレスラに代わって問いを引き受けたぺトラが答える。
『あのねぇ、リーダーでも頭領でも代表でも呼び方なんか何でも良いけどね、絶対君主じゃないのよ? 群れの中で一番強かろうが賢かろうが、独りよがりの独断なんか許される訳無いでしょ? 異なる考えが混在してる群れの中で、その都度最適な答えを模索して決定するのよ! その為には多くの意見を聞いて慎重に下した判断が求められるのよ、じゃなきゃ只の独裁、裸の王様じゃない! 自分が優れているなんて思ったらその瞬間、誰だって勘違いの馬鹿野郎じゃない! 恥ずかしさ満点よ、違う?』
「はあ、そうです? か?」
『キイィーそうなのよっ! じゃなかったらズィナミと一緒、暴力が支配する世界になっちゃうじゃないのっ! そうだったらそうなのよっ! そうしときなさい、でなきゃぶん殴るわよアンタっ!』
いや、それじゃ強さだけの独裁、ペトラ自身の言葉で言えばズィナミなんじゃん……
「はあ、判りました……」
『き、キイイィィーッ!』
未だ釈然としないままだが仕方なく同意した感じ丸出しのゴシショに牙を剥き出そうとする妹を撫でてあやしながらレイブが続ける。
「まあまあ、この豚の、いやペトラの言う通り、ここはどうか知らないけど俺たちはそんな感じでやって来たんだよ、だから他の奴等の意見も聞いておかなきゃって思ったんだ! それにシパイの元、サリトまで一緒って事はかなりの長旅になるだろ? その間俺達がずっとリーダーって訳にもいかないだろうしさ、他の奴等にも事情を伝えておいた方が良いじゃんか、な?」
「「「「えっ」」」」
「…………」
「アスタロト様が率いない? と言うと、どちらかに行かれるのです?」
「あー、うん、まあなー、話すと長いんだけどさー」
『ジジジジ、ジージージジジ』
「えぇっ! 無謀に走る竜王をぶっ飛ばしにっ!」
『いやぶっ飛ばすって決めてる訳では――――』
『ジージージジジ、ジジジー!』
「ち、血祭り、ですか…… その後は世界に散らばったスキルのコインを略奪する為に旅立つのですかっ?」
『略奪…… まあ探すんだけどぉ、じゃなきゃ死ぬしぃ』
『ジジジジジジ…… ジージジジージジ』
「ね、ねこそぎ…… さ、更にハタンガに赴いてモラクス入りの師匠を殺す、ですってぇっ! あわわわっ!」
「いや殺す為にじゃないぞ? 何とか助けたいって思ってはいるんだぞ? 聞いてるか、おい?」
『ジージージージー』
「「「「「あわわわ」」」」」
「流石は魔神、お見それしました」
これ多分調子に乗った新米通訳のせいだぞ、きっと。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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