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【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

あらすじ・目次 


第三部 六章

リベルタドーレス ~解放者たち~

1160.密


 一瞬の躊躇の後、一歩を踏み出したレイブに続いてギレスラが、最後尾にテューポーンを頭に乗せたペトラが続く。

 直後、心からの声が響き渡る。

『グァ、これは……』

『狭っ!』

「…………ああ、狭いね」

 なんと『小人の隠し穴』、そこはとてつもなく狭かった。
 まあ、名前から推測出来ない事は無いが……

 狭さに拍車を掛けるように入り口の岩壁が再生したようだ。
 後ろから岩に押されたペトラが叫ぶ。

『ちょっ、ギレスラお兄ちゃんもう少し前に行ってよ!』

『お、おう! ンガ? 進めないぞ?』

「痛いっ! 痛いってばギレスラっ! 角っ! 角刺さってるってぇっ!」

『悪い悪い、ほれレイブ、これでどうだ?』

「もうっ! 背中の肉が抉れたぞっ! 痛いなぁ! ペトラ、早く治してくれよ」

『狭いのよっ! 暗いしぃっ! ああ、もうっ!』

『ンガっ! 角が天井にっ! は、挟まっちゃったぞ、おい……』

「あー血が止まらない…… 何だよこれ、ローブが血だらけだよ…… ちくしょうっ!」

『見えないし動けないのよぉ~』

『お、押すなよペトラっ! 今押したらポキっといくってっ! お、折れるから押すなって!』

『岩が押すのよぉ、アタシじゃないわよぉ』

「あーズボンまで血だらけだ、どうするんだよ…… 替えとか持って無いのに……」

 パニック状態のスリーマンセルにグフトマの声が届く、何故か足元からだ。

「はいはい、今解決するからね、コツンと行くよ、それ」

 コツッコツッコツッ

 言い終えると同時にスリーマンセルの頭に小さな衝撃が走った。
 するとどうやった物か、今まで身動きすら出来なかった空間に余裕が出来たではないか。

「お?」

『広がった、か? おお、角が天井から外れたぞ、良かった♪』

『『回復ヒール』、ぶふうぅ~狭かったわね~、って重っ!』

『ギギッ?』

 急に広がった空間に安心した一同であったが、思いがけない事が起こってしまったのである。
 いつもお気に入りのペトラの頭に乗っていたテューポーンが巨大化してしまったではないか。
 大体ペトラの頭と同じ位、言い換えればレイブの上半身、ギレスラの片腕位であろうか?

 慌てて頭から飛び立ったテューポーンはギレスラの背中に乗り移り、それを追ってグフトマの声が洞窟内に響く。

「ああ、ごめんごめん、はいバッタもコツンとな、ってね♪」

 コツッ

 グフトマが背を伸ばしてギレスラの背に乗ったテューポーンを、手にした派手メのハンマー? 小槌で打つと、見る見る間にテューポーンの体は縮んで行き、程無くスリーマンセルに対していつもと同じ感じの比率になったのである。

 レイブは驚きつつ言葉にする。

「こ、これはっ! 俺達が小さくなった、のか?」



お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。

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