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【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

あらすじ・目次 


第三部 六章

リベルタドーレス ~解放者たち~

1544.インコンスタンシー


『見張っておくって具体的にはぁ? 汚らわしいスベタ、じゃなかった、えっと貴女、ガト様が物にするとか、そーゆー? でつか?』

「えっ、レイブを? まさか~! あたし達はただの幼馴染っ! 兄妹みたいな感じなのよ?」

『兄妹、でちか』

 あちらサイドでは弟子同士は言うに及ばず、師匠と弟子だろうが仇敵同士だろうがお構いなし、竜にいたっては同性婚がごく普通に行われている、所謂いわゆる、自由恋愛天国でアンチ儒教のラブパラダイスが日々繰り広げられているのだ。

 そんな環境を目の当たりにさせられてきたグログロにとっては、ガトの言う幼馴染の言葉は何の担保にも感じられなかったのだが……

――――このあっけらかんとした堂々たる口調、それに良い匂い…… こちらに向ける真っ直ぐな視線には嘘の欠片かけらも感じられない、それに、うわぁ、睫毛長っ! 緩やかな笑みを浮かべた口元も引き締められていて言葉の真実を補完して余りある、それに…… なんて魅力的で柔らかそうで蠱惑こわくに溢れた美しい形ぃ…… し、信じても良いかもしれないな…… あっ顔に垂れた髪を指で耳に! 綺麗だなぁ~、えっ! 今こっちを見て、笑った? あの笑顔って、まさか、そーゆー? いやいやいや、グログロにはシンディがいるじゃないかっ! いや、でも…… シンディの所にはグログロだけじゃなくて沢山獣奴がいるんだしぃ…… ば、馬鹿馬鹿っ、そんなの裏切りじゃないかっ! 獣奴の誓いはそんな軽い物なんかじゃないんだ!

 考え込むグログロの顔を覗き込む様にしながらガトは聞く。

「どうしたの? もし疲れてるんだったら無理しないで(少しの間)ここに留まっても良いんじゃない? ねっ、そうすれば?」

――――い、い、い、一緒に暮らそう、ってかっ! ど、どうするっ? ここで断ったら雄がすたるぜ、おいっ! い、いや、しかし…… そーゆー事なら尚更今の女(シンディの事です)とはキッチリ関係を清算しておかなけりゃマズいよな? 後で修羅場とか洒落にならんからな! うんっ、ここは敢えて一旦戻る事を伝えて、ちゃんとした雄だって所をアピールする事がベストだな、良しっ!

『いいや、戻るよ! これまでの事を整理して来る為に、ね! そしてなるべく早くここに帰ってくる、君、色情狂の変態デブス、いいやガト様、君の元にね』(キリッ)

「あら、そう」

『ああ、待っていてくれよ』(キリリッ)

「え、うん、判ったわ」

 話し口調だけじゃなく、眉間を無理に寄せているのだろうか、不自然極まり無い中央集中型男前(昭和風味)な毛むくじゃらである。
 獣奴の誓いは殊の外軽かったらしい……

 一方のガトはと言えば、背後から近付いてきたスリーマンセルに対し、何かこの子帰ってくるとか言ってんだけど? 的に状況説明をし始めたりしている…… 私、観察者としては、この微妙な認識のずれが悪化しない事を祈るばかりである、南無三……



お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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