【1816話】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1816.木石
ここまで振り返りながらご説明させて頂いた死の先の内、自分の元の肉体の近くでふらふら所在無げにキョトキョトしている状態、それにブラフマンに組み込まれるまでの短い時間に生者が目にしてしまうのが、所謂、幽霊である。
とても恐ろしく忌避されている状態の魂、そう表現して良いのでは無かろうか?
人が人足らしめている多くの要素が自我の存在と認識だからであろう。
自分とは違う個性と人格、そんな存在で憑りついたり祟ったり呪いをかけて来る様な、不確かで朧、儚き存在を認知すれば本能的に恐怖を感じるのが当然の反応、まともなのである。
「あはっ、俺とか幽霊? とか全然恐くねーしぃっ!」
こんな輩は大抵鈍いだけ、生物、と言うか自我を持つ知的生物としての本能が致命的に劣っているだけに過ぎないのだ。
もしも身近に居られる様なら、これからは木石と呼んでやれば良いだろう、無論、心の中でだ。
そもそも一つの肉体、脳も神経網も複数の人格が共有して耐えられる様には出来ていない。
これはメッチャ長い時間と歴史の中で培われた人類、いや全生命体のDNA、デオキシリボ核酸がそんな風に作られる様に設計されているのだから確かな事なのだ。
「私の中に他の人がいるのっ! こ、恐いっ!」
そんな風には作られていないのである、つまり不可能、夢を見たのね、疲れてるのよアナタ、って事なのである。
おう、二重人格とかありえないんだな! オケイ観察者、理解したぜっ!
待って頂きたい、そうとも言い切れないのだ。
余談を承知の上でこの機会に説明させて頂くとしよう、多重人格は…… ありまぁすっ!
「ん? 観察者…… お前言ってる事が矛盾してんぞ、大丈夫かぁ?」
ご心配無く、至って正常、無問題なのだ。
例外的ではあるが、知性を持つ生き物は、自身の辛過ぎる、苛烈を極め衝撃な記憶を隔離して本体である自己を保護しようとする事がある。
あくまでも極めて苛烈で過酷、自己の存在や保持が困難な場合に限ってやむを得ず発動されるセーブシステム、である。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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