【1900話】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~
1900.それぞれの大切
先程の数倍近い速度で射出される様に飛び出した豚は、既に一条の黒線に姿を変えていたからだ、とても今からでは止められないだろう。
周囲を見れば居並んだドラゴン達も、特段慌てるでもなく成り行きを見守っているしレイブが結び目を見守る姿とどこか共通している気もする。
違いは彼等は飛翔して逃げられる点…… そうかっ、レイブも飛べるんだったな! 三半規管を破壊しつくす覚悟でのクルクル虫アタックならば、ここら一帯が地獄と化しても無事逃げ果せるかもしれない。
はっ! なるほど!
とすれば逃げられそうも無い一位と二位がレオニードとパダンパな訳でぇ…… それで全てに優先させる形でレオニードの結び目に向き合っている訳かっ!
恐れ入った…… まさかここまで馬鹿だとは…… 緊急事態なら切れよ、そのヒモ! 変な貧乏癖を発揮する場面じゃ無いだろうに……
『もう良いから切ってくれよっ!』
「レオニードの兄貴…… もっと自分を大切にしなきゃ…… 結び目が絡んだ位で諦めるなんて情け無いだろ? 縛られて恥ずかしいからって切れ? 命を何だと思ってるんだよ…… それに心配いらないぞ、丁度取っ掛かりが見つかった所だよ♪ これをこうして…… あれ? あれれ? ……何でだ?」
レイブが見つけた取っ掛かりは勘違いに過ぎなかった、非常に残念だ…… 幾つもの意味で。
そんな不毛極まりない時間経過も、猛り狂った豚猪が特攻するには充分だ。
だと言うのに、肝心のペトラは中々インパクトに及んでいない、ってか仕切り直した出発地点と竜王グラムランドの中間に広がる空き地、言わば門前広場的な場所をグルグルと旋回走行し続けているだけである。
『ほう、愚かな補助員なりに何か考えがあるらしいな…… よかろう、脆弱で矮小なドングリ並みの抗う姿を見せてみるが良い、くふふふ、はーっはっはっーぁっ!』
見下ろすグラムランドは余裕綽々、強者の風格すら漂っている、とてもフラグっぽい。
『ムッキーッ! 見ていなさい、泣かしてやるからぁーっ! ブヒヒッィ!』
ズドドドドドッ!
対する豚は怒りの言葉と裏腹に、走り回る速度を加速させた、ビビッているのか?
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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