【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1782.ありふれた風景
まず小さいから運び易い、これは既に述べた通りだ。
二点目は節約、小さくなって食べたり飲む、当然消費量は激減した。
どうなっているのか驚いた事に、サイズを戻しても満腹や満足度は変わらないと言う謎仕様も明らかになり、その日以来、全員から羨望の眼差しで見られたりしていたのである。
そして三点目は可愛らしさ、ウータンギャルズを中心に変な人気でバズり出し、移動中には肩に座らせる順番で殴り合いまで勃発したのだが、まあこれは辛く苦しい旅程における一服の清涼剤? みたいな癒し的な物だと思われている、じき慣れて飽きるだろう。
川の水で濡れたキャス・パダンパを助けて乾かしている間、人間型だった二人が移動再開でこの姿になった時、てっきり驚くと思った白黒トラのレオニードはスーパーソルトに言った。
『ああ『シェイプシフト』ですか、それが? 何か?』
「う、うん」
『チッ、つまらないのだ』
『やっぱり特筆すべきは偶蹄目の登場なのよね! 正格には鯨偶蹄目、アタシ達豚猪や鯨って昔は別の目だったんだけどね、今は同じ目なのよ? でほら食肉目って奇蹄目と近いでしょ? だからイメージと違って急峻な地形とかだとへっぴり腰だったりするのよね、アハハハ♪ そこ行くとアタシ達
偶蹄目は――――』
スリーマンセルは各々の反応を返したものであった。
「おう、頼りにしているぜ」
自らの襟口に笑顔を向けるレイブに重なり合ったブレーメンの下方、下から二番目から声を掛けたのは新規加入メンバーかつ保護者でもあるレオニードである。
『レイブ殿? グルグルって何なんです?』
「え? あーうん、そーだなー」
いつに無く口篭るレイブ。
恐らく自分達にとって当たり前過ぎる行為を改めて説明する事に戸惑っているのでは無いだろうか?
皆さん的に表現すれば食後にまたーりと飲んでいる緑茶を指差され、
「Oh! Greentea? For what reason?」
とか言われて、
「ん? いや、どんなも何もぉ…… そーゆーものだとしかぁ?」
って答えた後で、
「Wow! Oriental Mistery! Amazing!」
なんて反応されちゃう、そんな事態の発生を危惧しているのでは無いだろうか。
満腹後に飲むお茶に神秘とか素晴らしさとか見出されたらこちらが恐縮するしか無いのである、苦笑いで。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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