【1811話】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1811.一晩明けたら
翌朝、元気一杯にカムチャッカ半島を南下するレイブ一行には顕著な変化があった。
見た目的にはブレーメンフォーメーションの並び順が、である。
ここまで音楽隊の屋台骨、土台係りさん的に頑張って走って来たペトラは下から二番目、言うなればイヌっぽい場所で鼻提灯、爆睡中である。
大変気持ち良さそうな寝顔の理由、それには得心だ、理由は現在ロバさんポジションで四肢を忙しなく運び続けている黒き虎、大虎と呼ぶべき存在、レオニードに対する徹夜の教育を振り返らなければならないだろう。
昨夜、レオニードにグルグル習得を迫ったブレーメン構成員、黒猪のペトラ、赤ドラゴンのギレスラ、実の息子パダンパ、更には悪魔入りでレイブの眷属ミロンとブロル、加えてバッタのテューポーンは惜しまれつつ相次いでこの世を去ってしまった筈だ、全責任はグルグルを鼻で笑って真剣みが足りなかった馬鹿親父、他ならないレオニード父さんのせいである。
そして…… あろう事か、本観察の掛け替えの無い主役、レイブまでもが全身を石と化してしまい、その最期を看取ったレオニードは涙に濡れ、泣きそぼった、ここまでは既にご紹介した通りだ。
あの後、独り残されたレオニードは涙を拭って立ち上がり、何かに憑り付かれたかの様にたった一つの言葉を叫び続けていた。
只々、グルグル、グルグルと天を仰ぎながら繰り返していたのである。
自らの覚醒、その発露のトリガー、只それだけの為に犠牲になった仲間達、そしてたった独りきりの掛け替えの無い息子、プラス、バッタ…… 彼等の死を悼み、これまでの己の不明、主役としての自覚の欠如と気儘に過ぎた半生、それらの恥を洗い流すかの様に獣本来の咆哮を繰り返していたのであった。
いつしか体のアンバランスは元通りに回復し、それ所かかつて負った古傷の類まで奇跡の様に消え去ってしまったのである。
見た目にも体感的にも、若かりし日の力を取り戻したレオニードが不意に吠えるのを止めたのは明け方の事、更なる変化が自身の身に起こった時であった。
『グルグルグルーッ! グルグルグ、むっ? な、何だ? お、おおぉぉっ、こ、これはぁっ!』
叫びを止めたレオニードの体は謎の光に包まれた、そりゃあもう、結構な光、尋常ではないメチャクチャ眩いキラッキラッであった。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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