【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1717.配置
長い螺旋階段を上る間中、ピンクとオレンジの魔核はヨハンの背中にぶつかり続け、飛ぶ事が出来ない銀も元カマドウマらしくジャンプで足元に体当たりを繰り返していた、袖にされた事に不名誉でも感じていたのだろうか? 中々のガッツだ、見所を感じる。
対するヨハンも悪魔相手に引く事無く、はたいたり蹴飛ばしたりして抗していた、こっちもかなりの胆力じゃないか、凄いぞ錬金辺境伯!
そんな感じでワチャワチャ登り続けていると、程無く塔の上部、奥方様の寝所に辿り着いた様で足を止めたヨハンが振り返って真面目な表情で告げる、因みに頭の上と足元の魔核は相変わらずの特攻を続けている、知能は低いらしい、残念無念。
「ここです神の母よ、どうか妻を救って下さいませ…… このピンクとオレンジ、銀の馬鹿共でしたらどれでも構いませんので適当にお願いします」
魔核の攻撃が激化した。
「う、うん判っているわ…… にしてもヤケに静かじゃない? アンタまさか、具合の悪い奥さんを一人で軟禁とかしてる訳じゃあ無いでしょうね?」
あー、無くは無いかもね……
「いえいえっ、ちゃんと猫とネズミ、それに霧の紳士殿に看病を頼んで居りますよっ!」
よりにもよって衰弱と病気、更にイライラの原因が四六時中憑りついて、いや、一緒にいる訳か…… 良く生きてたな奥さん。
「ふーん、そうなの?」
真実を欠片も知らないヨハンは自信満々の笑顔で扉を開けて入室しサタナキアも何の疑いも抱かないままその後に続いた。
部屋の中、豪奢な天蓋付きの寝具の横で、昼間だと言うのに人の姿を取っていたカーミラ、ブルーカ、ヴラドは明らかに狼狽した感じで叫びを合わせる。
「「「ば、バアル様っ!」」」
そう言やコイツ等サタンをバアルだと思ったまんまだったな。
サタナキア自身もそのまま流す様だ、流石は悪の中の悪。
「アンタ等久しぶりね、どう? 少しは役に立てているの?」
「は、はいっ! 出来る限り役に立とうと力を尽くしておりますニャン! ここでの看病以外でも夜には飢えた人達に炊き出しとか手伝っていますニャーン」
ほう、語尾を工夫してて中々聞き易いじゃないか。
「私も色々頑張っているのでチュー! 具合が悪い住民達を見舞ったりしているでチューよ!」
うん、そこまでは簡単だよね、さて…… もやもや? ササーッ? どう来る?
「わ、我輩は喧嘩の仲裁なんかに駆け付けたりしてございます」
ちっ……
にしても、ピッタリ最悪の役割で分担しちゃってんじゃん、若しかして天才なのか?
「そうなのね、じゃあ今後も続けなさい」
「「「ははーっ」」」
無知は罪、確かソクラテスだったか、あれって真理だったんだなぁ、被害は今暫く拡大を続ける事だろうな。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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