【2269】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~
2269.地団駄ラマスちゃん
漸く見つけた相手の手に自分の指を組み、徐々に力を込めながらレイブは内心でほくそ笑む。
これはあれだな…… 狙ってやがるに違いない、恐らくしすさん配信の日本でのかわたろう戦で見せた奴、前蹴りの超速連撃、通称『地団駄ラマスちゃん』を叩き込むとかそんな注文相撲でも企んでいるのだろう。
縦綱としては決して褒められた立会いでは無い、しかしこれは実戦である、甘い考えは死を招くのだ。
それに負ければ真のレも諦めざるを得ない、やるしか無いのである。 ※詳細は知りません
互いの手組みに込めた力が拮抗した瞬間、
「喰らえ! 形態模写『じだん―――― どゅわっ!」
「やめなさいよダーリン!」
オリジナルの蹴り、いいヤツがレイブの背に入った、不意打ちっぽいが実はちょっと前からラマスは一所懸命に止めていたのだ、つまり無視したレイブの方に非があったのだ。
少しだけヤバめの音が背中からした、大体の健常者は聞いた事がない音、何か大きな骨格、多分髄とかが砕けるベキベキバキバキパキッポキポキとした破壊音と周囲の筋組織が千切れ続けるブチブチプチプチパッツンピチピチピッチーン音の賑やかなハーモニー、普通なら先に精神がポッキリ逝く所だろうが、そこはウルトラ縦綱アルティメットなレイブである、握った手すら離す事無く、それ所か更に膂力を増したりしちゃったり? なのである。 ※もしかしたら死に瀕して必死の反応なのかも知れません
慌てたのは対戦相手の鎧壁、レとか言うウィリアム・スミスの方である。
「お、おい! 大丈夫なのか? 何かしちゃいけない音が鳴り続けている様なのだが……」
自らの歯を噛み潰し顔面の筋肉をあらぬ方向へ引き攣らせながらもレイブは思う。
――――油断? しめたっ!
十六年間、勝つ事だけが自己表現の全てだったのだろう…… これは品格とか人間性より勝利だけを追い求めた愚者の陥る、割と良くある落とし穴なのだ…… 縦綱の品も格も地に落ちたのだ、そもそもあったかどうかは怪しい物だが。
兎に角、縦綱は言葉を続ける。
「今度こそ喰らえ、『地団駄らま―――― ぐわあぁっ!」
「レイブ! いい加減にしなさいよっ!」
ヒュウゥ~ ドゴッ!
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です。
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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