【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1409.そうそう、そうでした
心中に湧き上る不信感を、努めて表に出さない様に留意したままレイブは起こった事実だけを伝える。
「ああ、邪竜化しちゃってモンスターのスタンピートを引き連れてだったけどな、俺たちの施術でも死に掛けていたけどラマス、って俺の彼女に救われてたんだよ」
『彼女、さんにです?』
「ああ、俺のナオンだぞ」
キープのくせに偉そうなレイブは言葉を続ける。
「その時、俺たちの中にいるアスタさんが力を貸してやってな、『怨讐猛蛇』? 確かピュートーンさんって悪魔の依り代になったんだよ、俺たちと同じだな」
『え』
『この里のジローやユイとも同じ、亜神になったと言う事なのだ、強さは何十倍にもなったであろうな』
『ええ!』
『まあズィナミ学院長には敵わなかったけどね、あの人はその、特別だから』
「そうだったな、あの時学院長は『針鼠乙女』を、エンペラには『暴君竜』、カゲトも『仔犬』、それにラマスの仲間のエバンガやカタボラにも神様が合体したんだったな」
『えええっ! か、神様があの事務長に…… それに、他にも神様がそんなに沢山…… 西の勢力ってぇ……』
竜王の里は、既に紹介したとおり、古代と言うか皆さんの時代に存在していた神、つまり悪魔を目指す為の厳しい修行の場所である。
強靱な竜達が日々、特訓や勉学に励み続ける姿を間近に見ていたキャス・パダンパにも神=悪魔が超越種である事は常識であった。
そんな存在になる、若しくは合体する事がどれ程の努力と困難を必要とする事か?
事実、数千年に及ぶ竜王の里の歴史でも、そこに辿り着けた偉業はまだ果たされてはいないのだ。
しかし、ハタンガの西では何柱もの神々と憑依合体をしたニンゲンや魔獣、それに竜が誕生していると聞かされたのだ。
しかも割りと粗製乱造風味な語り口で、である。
さらに、話を聞く限り、竜王の里で竜達が目指している神とは違い、それぞれが二つ名付きのネームドゴッド、大物らしいではないか。
キャス・パダンパは心の底から戦慄を覚えるのであった。
レイブの言葉は続く。
「皆アスタさんの家族や仲間達なんだけどな、ここにいるテューポーンさんの奥さんや子供たち、それに乳母さんとかなんだよな」
『ジジジ~♪』
胸を張り反らす緑のバッタ。
キャス・パダンパは一気に緊張が緩んで行くと同時に思ったのである、『大した事は無さそうだ』、と。
肩から余計な力が抜けたキャス・パダンパは思わず、と言った感じで呟きを漏らす。
『竜王様の目論見通りにはいかなかったか……』
レイブは耳聡いのだ。
「ん? 目論見? どう言う事だ?」
『え、ええ実は――――』
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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