【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1671.兵士の宿命
もうこんなの有無を言わさず力ずくで、強引に刑を執行すれば良いのに、ってかそれが然るべき対応だろうにこの期に及んでハスドルバルは双方が納得出来る解決策を心中で模索し始める。
――――これはっ…… 兎に角男が嫌、そーゆー事なのだろうか? んまあ逆に男色しか受け付けないとか訳が判らぬ事を言う輩ならばギリシャ、ローマ、エジプトに山といるのだがぁ…… そうだな、我が国とて例外ではない! 表だって公表しておらずともそれを趣向とする者は少なからず居るのであろうなぁ…… で、あれば我等男と対を成す女人とて同じなのかもしれんなぁ? まあ、意外に過ぐる認め難き事実ではあるが…… そもそも女人とは欲望に対して脆弱な我々男に比して清廉且つ潔白な精神を持つとされている筈…… まさか我が君、バアル様の教えが間違っている? いやいやいや、神を疑う等匹夫に等しき愚かで恥ずべき行為! 俺ともあろう者が何と下らない迷いをっ! しかしぃ? この娘が男を忌み嫌っている事は紛れも無い事実だし…… とすると困ったなぁ、コリャぁ……
性的嗜好の多様性に結構早期(大体千年早く)に着目出来たハスドルバルであったが、当面の問題、ダキアの小娘の処遇については更に深い悩みの深淵に落込む事となってしまった。
何故なら精強を誇るヘルヘイムの正規軍、元カルタゴの軍団には男しかいない、むさ苦しくも汗臭い、所謂やらないか? 精神に溢れたバラの花咲くBL天国、コユキ垂涎のお下劣組織だったのである。
当然、彼に従う悪魔に女形は皆無だ、適応者は彼が個人的に可愛がっていたペットのチーター、ミーア位であった。
無論ミーアを差し出す訳にはいかない、彼女はハスドルバルが毎晩モフって愛でる掛け替えの無い存在、唯一無二の癒しに他ならないのだ。
「同性趣向者、か…… ふぅ~、まいったなコリャ」
周囲に居並んだ悪魔憑き、先程昇華したばかりのカルタゴ×ダキア軍団の凡そ半数がビクっと体を強張らせた、案外人口比率が高いみたいだ、これが人の性だろうか?
兎に角、ハスドルバル含めバルカ家の配下には野郎ばっかが揃っているらしい、むさ苦しい事この上無い有様だそうだ。
解決策に窮したハスドルバルが思い付けた唯一の身近な女性、ベル・ゼブブ、蝿の王とも呼ばれるアルテミスに良い感じの雌バエでも都合して貰うしか無いか? そんな消去法に基づく後ろ向きな考えが去来した時、彼とカーミラの間に放置されたままだったイザベラ一味の魔核が有り得ない変化を遂げる。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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