【2258】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~
2258.清濁のしわざ
今回の話には、
『17.大西洋? 太平洋!』
『288.善悪のスキル ①』
『289.善悪のスキル ②』
の内容が含まれております。
読み返して頂くとより解り易く、楽しんで頂けると思います。
まあ、マルとマロの大いなる違いについてはオーディエンスの皆さんの判断に任せる事として、ウサギの説明は佳境を迎える。
「まあそのマロをキメラったらさ、石化しちゃってさぁ」
「なるほど」
『はぁっ?』
何がなるほどなのかは皆目だが、確かに、はぁ? ではあるだろう。
ここまでのペジオの説明では誰も理解出来ない事が起こったのだろう。
………………ん? 何?
いや、観察者よ、お前…… 起こったのだろうじゃねーよ! 補足しろよっ! ほっそっくっ!
ああ! 要る? やっぱ要るかな?
当たり前だろっ! わけワカメじゃねーかっ!
はいはい。
ったくっ!
オーディエンスの皆さんのリクに応えてご説明を加えよう、マロ、っつーか中身のモアの能力、それって周囲の魔力を集めちゃう系の奴、割とレアなスキルだったのである。
は?
皆さんにご紹介済みの中で言えば善悪和尚のエスディージーズ、あれとほぼ同じ、そう表現すればご理解頂き易いかも知れない。
厳密に言えばアスタロトが幸福寺に合流してしごきにしごく前、生来持っていた方の『変成器』のが近いのかも知れない。
あれだ、常に手下ってかオールスターズ達から魔力を奪い続けていた制御不可能な先天性スキルの方である。
な、何でそんな物騒なスキルがサモアの聖戦士に……
何でってか? それは弟だからね、やっぱ似ているんだよね、兄弟だもん。
はぁ? き、兄弟ぃっ?
うん、善悪の弟、マロってか間侶だから! 清濁、さっさと隠居してハワイで贅沢三昧していた善悪の親父がサモア人女性との間に拵えちゃった隠し子だもん。
え、は、えっと、隠し子?
うん。
いや、あの、えっと…… そうだっ! あの変な拘りはっ? ほらっ、相反する、ってか対語で名付ける習わし的な奴? あれは良いのかよ?
だから間侶なんじゃない?
え? 間侶が?
間は距離感で転じて孤独、侶はそのまま寄り添い続けるの意だから習わし的には行けてるっしょ?
え、ああ、そ、そうか…… 弟、なんだな、へ、へぇーっ……
ほー変成器か、どう使うんだろ? 位の軽い感じでウラジオストクに戻って来たペジオは、到着するやいなや全身のあちらこちらに異変を感じた。
「あれ? 痛いな? こ、これはカトリーヌの時と同じ痛みじゃ…… せ、石化かっ? ちきしょうあのデブ罹患してやがったのかっ!」
これは言うまでもなく言い掛かりである。
如何に自然豊かで生命の楽園っぽい南太平洋のポリネシアンとは言え、世界一の魔力災害の中心地であるロシアとは生命力の量も質も段違いなのだ。
あちらは色鮮やかでチキチキしている鳥達と可愛らしいお魚のニモりが中心、こちらは巨人だードラゴンだー獣人だーヴァンパイアだーからモンスターやら妖怪やら怪獣やら魔導ロボットやらの集積地なのである。
如何に魔力に耐性が強いウサギと同化したとは言え、大部分が人間の聖女や聖戦士なペジオが石化するのは当然の帰結だったのだ。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です。
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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