【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1471.鑑定を使ってみよう
『あっ、ミロンは凄いわよ! スキルがティガークローで他は同じ感じだけど数字が滅茶苦茶高いわっ! えーっと、レベルが18/18、力32、防御30、敏捷が41で魔力が23だってぇー、全てにおいてブロルを上回っているわよ! 完全勝利じゃなーい!』
「ほほう、完全勝利? ですか? そういや子供時代からコイツに負けた記憶がありませんねー、ま、当然の結果ですねー、はははのはっ♪」
「くっ、偉そうに! ほんのちょっとの差じゃないかー」
「あれ? どこかで犬が吠えていますかね? ああ、きっと負け犬ですねー、ははははっ!」
「ちきしょう……」
客観的には揃って畜生成分が多めのデミヒューマン同士なんだから仲良くすればいいのに……
にしても、この手のスキルって中々エグイ物なんだと改めて感じさせられるな。
何て言うか必要以上に対抗意識を刺激したり優劣の明確化が不自然な葛藤を生んでしまうのでは無かろうか?
現にこれまで信頼しあい互いに助け合って生きて来た筈のブロルとミロン、そのコンビの姿は消え失せてしまっている。
ここにあるのは勝ち誇り得意の絶頂に酔いしれる圧倒的な勝者と、惨めで情けなくかつての友に羨望と嫉妬の視線を送り続けるだけの敗北者の姿だけである。
いつの世も変わらない競争原理の結果とは言え、決して美しさを感じる物ではない。
だが、醜くとも好ましくなかろうともこれが現実、数値化され白日の下に曝された実力に他ならないのだ。
鑑定…… 皆大好き便利なスキルの実体は、本来不必要な心の屈託や、過度の差別意識を産み出して止まぬ忌むべきテクノロジーなのかもしれない……
そんなアンタッチャブルかもしれない恐ろしいスキルを手に入れてしまったぺトラは更に大きな声を続ける。
『うわっ! レイブお兄ちゃんたらもの凄い事になっているわよっ! 何コレ? レベチなんだけどぉっ!』
「俺? 何々? どんなんなってるんだ?」
『行くわよ、固有名詞は『レイブ・バーミリオン』、スキルは『模倣』『交渉』『強力』でしょ、それと何か光ってるのが『反射』『エクスプライム』それに『口八丁』だって! 種族は『ゴライアス』、職業は『魔術師』よ! レベルも凄いわ! 68/????だって! このハテナは何かしら? 伸びしろ、かなぁ?』
「おおっ! なんか嬉しいじゃんっ!」
『ね? 他の数字も凄いわよっ! 力96、防御106、敏捷88、魔力2042、だってぇ! 圧倒的だわっ!』
「むふふ、じゃあ何? 俺って強者? なのかな?」
『圧倒的な強者よ強者っ! レイブお兄ちゃんの前では犬も猫も愛玩動物に過ぎないわよっ! 癒しの力以外感じられないわねっ! ペットよペット! 暮らしの彩り、豊かさの象徴、プラスアルファ要素の域を出ないわっ! 素敵なキッチンやお洒落なアクセサリーよりはかろうじて家族、そんな所だわ、きっとっ!』
酷い言い草だな、それ人にもよると思うぞ?
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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