【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1774.おめかし
生涯は一枚のタペストリー、そこら辺を熟知していたのだろうレオニードは、人間用のリンスインシャンプーで洗われたばかりのポメラニアンみたいになった息子、パダンパに語り掛ける。
『んだよソレ…… 恥ずかしいなぁ、相変わらずぅ』
『親父の方こそ』
どこか似ている父子である。
その後、魚を食べ続け体を大きくさせ続けたレオニードがついでに語ってくれた内容は、レイブ達にとって今後の行動を決定する重要な事柄に溢れていた。
竜王の号令一下、ドラゴン達や配下の魔獣達が対ハタンガに向けて戦の準備を進めている事については、スリーマンセルが旅立つ切欠になった通りであった。
現在の竜王、グラム・ランドはその為に、自らを諌めようとした四天王、幹部四匹を帰還困難な場所に使いとして送り出した、そう絵図を描いたのは正体不明のニューリーダー、黒竜のアペプとか名乗っているらしい、ここら辺も既知の域を出ていない、だから驚く必要は無かった、のだが……
「えっ! ま、マジかよ?」
『マジなのですね、コレが』
『とても正気とは思えないのだ…… ドラゴンなのにそこまで馬鹿だとは……』
驚きの理由はその後、丁度レイブ達がアスタロトの口車に乗って旅立たされた位からの竜達の行動に原因があった。
「はぁ? 集めた糧食、食い物全部喰っちまったのか?」
『そうなのですね、コレが』
『馬鹿なのだ』
なるほど、不毛の地での果て無き修行の日々…… 過酷な環境で頑張り過ぎたドラゴン達の食欲の前では、これからの遠征で餓えるとか困るなんて言う瑣末な事はどーでも良かったのだろうか? 潔い。
余りの無茶さに呆然と口を開けるレイブとギレスラ、当然だ。
対するレオニードも自虐的な笑みを浮かべながらお魚を貪る口を止めない、食べるほど雄々しさも増し、何よりそのグレーの体躯は鉱山で帰りを待つ、森王ダソス・ダロスに匹敵する程の大きさにまで迫っている。
因みと言っては何だが、キャス・パダンパは膨らんだ毛髪を撫で付けて貰っている最中だ。
鋭利なネコ科の爪を限界まで突出させたミロンの手櫛で、ブロルが口笛を吹くみたいに吐き出す熱風で朝方バラしたクマっぽい魔獣から採った油、皆さんの時代であれば前世紀の動物性整髪量、ポマード的なヘアワックスでのご機嫌毛繕いでユッタリマッタリ良い気分、だったのである。
更に因めばミロブロの二匹、いや、二人は人型である。
ここまでの道程では見掛けなかったが一体どこに潜んでいた物か? こいつ等はこいつ等で結構、謎めいたケダモ、グフン、ニンゲン達である。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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