【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1722.揉めば命の泉湧く
とんでもなく上級の露出癖が明らかになったサタナキアは、自身の白金のオーラを両手に集結させ、文字通りゴッドハンドと化した状態で再び施術を開始する、凄く効きそうである。
「フンフンフン、フンフンフン、フンフンフンギュッ! フンフンギュッ! アギュッ! ギュギュのギュ!」
「っ! ブブブ、ブブブ、ブブッブキュッ! ブブキュッ! ブーキュッ! キュキュッキュ♪」
「ほれ、出来たわよ♪」
カーミラ救出時と一寸の違い無く、揉みしだきは完了し、まっさらな尿瓶と極小な魔核がサタナキアの両手に握られていたのである。
しかし、オーラを手に集めただけで魔核を溶解する硝酸に打ち勝つとは……
流石は悪の中の、いや、魔神王ルキフェルの分け御霊、サタナキアと言った所だろうか。
因みに私、観察者は旦那のシヴァを介してこの偉大なる魔神王ルキフェル様の義理の娘だったりもする、エッヘンだ。
併せてこのお馬鹿さん、サタナキアが義理の叔父だったりもしちゃうのだが、それは今、あまり考えたくは無い! 理由はご想像に任せる、異論は認めないっ!
華麗なる魔界のやんごとなき一族の私、観察者が己の尊さに痺れていると、箸にも棒にもかからない脆弱な脇役のレッサー、いや、カーミラニャンコが小さく呟きを洩らす。
「灰色じゃなくて光り輝く白金のオーラ? はぅっ!」
ん? なんだ? まあ、良いか。
シャインニングゴッドハンドに小さな魔核を摘んだサタナキアは周囲を見回しながら言う。
「んーっと、何か依り代になりそうな物はぁ~ ……おっ!」
「はい?」
「アンタがそこに着けてる紋章ってさ、本物の骸よね?」
そう言ってサタナキアが指差したのは、深緑のプールポワンの胸元に着けられた鷲を模したエンブレムであった。
「え、ああ、実家の紋章っぽく作ってあるんですけどぉ、羽根は鶏の毛を染めてあるのでぇ、本物と言えるのは黄色い嘴くらいですかね? それが何か?」
ああ、ブランデンブルクの赤い鷲だね。
サタナキアの瞳がキラリと光を放つ。
「カナリア、よね?」
「ですかね? それが?」
フフン顔の極みとはこんな感じだろう、そう思えるドヤ顔のサタンは続ける。
「依り代、カナリアなら良いじゃない? 猫やドブネズミみたいに不潔なイメージとか無いし、ましてや霧みたいな不確かでフワっとした感じでも無いし、何より飛ぶ事だって出来んのよ? それにほら、語尾だって美しいんじゃないのー? どう? あっ妾」
なるほど、サタンにしてはまともなチョイス、そして思い出した様に唐突な語尾の妾再開、か…… 流石だ。
「おおぉっ! 良いじゃないですか! カナリアだったら妻も喜びますよ! と、思います!」
ヨハンも無責任にノリノリだ。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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