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【1845話】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

あらすじ・目次 


第三部 六章

リベルタドーレス ~解放者たち~

1845.初志貫徹


 どこかソレっぽい意識の発露が見え隠れしているが、独りよがりでなければ良いな、そう思っているとギレスラが高い系の豚に質問を重ねる。

『うむ、その主旨には賛同する? まあ、するのだが、具体的にどこら辺が、その繋ぎ目と言うか分岐点? それになると思うのだ?』

 そう、それ! 理屈より具体的な提案が必要な場面だよね。
 ペトラは自信満々で返す。

『一回目にぶっ飛ばす所からね! 一択だわっ! 分岐以降で一番印象的な場面、所謂いわゆるハイライト、山場だからよっ!』

『え? ええぇっ!』

『なるほど…… 流石はペトラなのだ』

『支持をありがとう、では改めて、ペトラ行きまーすっ、『猪突猛ボア ラミン――――

『ちょっと待ってよぉっ! 何でそこなのっ? 納得出来ないんだけどぉっ?』

『ちっ、言ったじゃない、印象よ印象、インプレッションッ! お判り? ドューユーアンダスタン?』

『えー! えー! ええぇーぇっ!』

『うるさいわね…… 新入りの癖に……』

『もう良いのだ、取り敢えず始めてみよう、ペトラ、ドューイットナウ! なのだ』

『アイガディッ! 猪突猛進ボア ラミング ダイディスタイム』

「「ウィウィッシュユーサクセス」」

『親父、頑張れ!』

『ジジジ!』

『うああああぁぁぁーっ!』

 新入りの意見は古参メンバーに届く事は無かった。
 皆、妄信的に脚本や演出に関わってきたペトラの言を容れ従ってしまったのである。
 
 哀れ、レオニードよさようなら、私、観察者は君の事を忘れないだろう、しばらくの間。
 そう思った時、草叢くさむらから声が響く。

「形態模写マウントボア、『猪突猛進ボア ラミング』ブモォーッ!」

ドドドドド×2 バゴォッ!

『ブ、ブヒッ? レイブお兄ちゃんっ! な、何故っ?』

 突撃の瞬間、小さく呟いた宣言、今度こそ死ね(Die this time)の言葉通り、前回以上に力強く大地を蹴ったペトラは藪の中から飛び出したレイブによって、その突進を止められてしまった。

 発言から察するにマウントボア、昔懐かしい獣奴ヴノや森王ダソス・ダロス、そしてアリス時代のペトラ自身が周囲から呼ばれていた一際巨体で屈強なジャイアントボアを指す尊称である事をかんがみるに、殺しを決意した成長途中の子豚(大体一軒家位)を止める為に、更に上位の同種を模写ったっぽい。

 ご存知の様に運動エネルギーは質量と速度で表現される。
 小ぶりとは言え自分の数倍以上もあるだろうペトラ、それも種族スキルの猪突は大の大人でも避け切れない位に猛烈な速度だ、止められる訳が無い。

 しかし、殺意に染まった狂猪は止まった。
 目の前に立ち塞がったレイブに鼻先を押さえられ、それ以上一ミリすら前進出来なくなっていたのである。

 如何に形態模写のスキルを使ったとは言え物理の法則を無視? おいおい観察者よ、随分なご都合主義じゃねーかよ!
 そんな批判は当たらない。
 は? 何でだよ!

 では引き続き観察にお付き合い頂こう。



お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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