【2075話】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~
2075.道を継ぐ者
言い淀んだブロルにギレスラの声が無情に響く。
『ではブロル、しすさんに我とペトラが謝っている故、機嫌を直してレイブの姿を映してくれる様、そう伝えて欲しいのだぁ、なっ? 頼む、ほれ、これこの通りなのだぁ~』
頭を下げるギレスラは上目使いでニヤニヤしている、いとコユキっぽい、若しくは善悪っぽい。
無茶振りされて固まっているブロルは多分に自業自得だが、横から相棒のミロンが助け舟の呟きを囁く。
「取り敢えずしすさんを調べてみようぜ、魔石のセットとか上手く出来ていなかったのかも知れないからさ」(コソッ)
「お、おう、そーだよな」(コソッ)
そのまましすさん、バアル式オートロック機構搭載型クラックへと歩み出た二人の獣人は、メンテナンス用のカバーを外すタイミングで常と違う気配を感じて振り返り、そこにいた顔に向けて思ったままを口にする。
「なっ、何ですかっペトラ様、ギレスラ様っ!」
「すぐ調べますので、どうか、いつも通りあちらでお待ち下さいませっ!」
ミロブロの背中、すぐ近くまで迫っていた黒い豚面は事も無げに言う。
『良いじゃない、ここで見てみたいのよ♪』
赤いトカゲ面は判り易くニヤついている。
『いやなに、一度しすさんとブロルの語り合いとやらを聞いてみたいと思っただけなのだ~』
「うっ!」
「…………」
ヤッベーな…… どうすんだコレ……
「えっとぉ……」
『どうしたのだ? 早くしすさんを起こして話す姿を見せて欲しいのだが?』
「おいっ、ブロル」
追い詰められたブロルは地に手を着いて頭を更に低くして言う。
「済みませんでしたーっ! しすさんが言ったってのは俺が勝手にそー思っただけなんですぅ! なんか魔石交換後に返事が無くて…… 疲れてるのかなって…… それで休ませてあげたくて、ヒック、俺が勝手に言っちゃったんですぅ~ヒック、ヒック、ずびばぜん゛~」
『そうであろうな』
「え゛?」
『機械のしすさんが疲れるとか、ある訳無いでしょ!』
なんとっ! トカゲと豚が機械的な仕組みを理解していた風な言葉をほざいた、ビックリ。
目を剥いたまま、最近入手した首元の鰓をパクパクさせているブロルに代わってミロンが叫ぶ。
「えええーっ!」
『当たり前なのだ』
『しすさんはそんな弱気を吐く様な根性無しじゃないのよっ! 機械だし!』
ん? んんん? 本当に判っているのかコイツ等。
ミロンも確認に動く、そう来なくちゃな。
「あの? 根性ですか? それはどーゆー?」
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です。
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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