【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1059.広ーい未来の歩き方
接敵、いや会敵直前になっての単独行動。
にも係らず、非難の声や愚痴どころか、不平不満の一つも言わずに再び整列に向かう竜達。
その後方では、事態を察した獣奴のリーダー、カゲトが部隊を同じく後方に下げる指示を出し、こちらも素直に移動を始める魔獣達である。
仮にも戦闘を行う集団である、こんなこっちゃ組織の秩序が保て無いじゃん、そうお思いになる事だろう、そりゃそうだ。
だがしかし、何度も繰り返してきたが、この時代は皆さんの時代とは大違いの遥か未来なのである。
ニンゲンは日に日にその総数を減らし続け、友好な魔獣はそれより遥かに少なく、竜種に至ってはそもそも希少な現状である。
皆さんの時代であれば八十億とも言われた人口だが、この時点での世界中の生存数は僅かに数十万に過ぎない、それがニンゲンの現実なのだ。
単純計算すれば、東京都全体の人口が千人程度、島根県で考えると数十人である。
薄っ! そう思われる事ではなかろうか?
その上、通信手段や移動方法の類は他の先進技術同様、失われて久しい、と言うか存在してきた事すら伝えられていない時代である。
当然、他所の地域の現状など知り様が無いし、同じくこちらの状況を伝える術も無い。
人類にとって世界は薄くて広大な場所となってしまったのである。
概算では有るが密度が一万分の一、原液希釈系の飲料だったら何の味もしないこと請負ではなかろうか?
「へえ、広々してて良いじゃん」
だとか、
「現代社会は人が多過ぎなのよ、そっちの方が寧ろ自然じゃない?」
だとか、
「やったぜ一万倍希釈か、んじゃ俺の部屋六万畳だな、やったぜ!」
とかなんとか思われるかも知れないが、そんな甘くは無いのだ。
六万畳の彼でいえば、キッチンもトイレも一万倍の広さだしね、鍋とか焦げるだろうし、漏らすよ?
とは言え、空いた場所が未使用だったら、そんな風に考えるチャレンジャーいや、冒険家若しくはランナーも居たかも知れないが、残念ながらこの時代にそんな未使用優良物件なんかは皆無である。
なぜなら、減った生き物に対して増えた生物が居るからである、凶暴極まりないヤツラ、モンスターである。
元来、ペットや家畜、飼育種だった生き物たちは、皆さんの時代から溢れ捲った生命力、魔力や放射能によって、その殆どがモンスターと化した。
単体での戦闘力でも生身の人類や野生動物を軽く凌駕していた魔物どもは、あっ! と言う間に勢力圏を広げて行ったのである。
そんな中でも、この事態にいち早く気が付いたコユキや善悪、協力者の『抵抗者』のメンバーや世界中の聖女や聖戦士、当然だが世界各国の軍隊や警察、マフィアにヤク…… ゴホンッ、反社会的な自警組織等は恐れる事無く人類の縄張り、グフングフン、生存場所を守る為に戦いを繰り広げ、結構いい感じでモンスターどもとの戦いを一進一退、拮抗させていたのである。
しかし、旗色は徐々に人類に対して芳しくない物へと推移して行ったのだ。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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