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【1785話】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

あらすじ・目次 


第三部 六章

リベルタドーレス ~解放者たち~

1785.生来の才能


 レオニードは一瞬だけハッ! とした顔を浮かべたが、すぐさま怪訝けげんそうに眉間を寄せていた。
 そうだとも、冷静に考えれば簡単に気が付く事なのだ、言ってやれぃ! 冷め切った道理の鉄槌で愚かな野生児達を叩きのめしてやるが良いわっ!

『名案ですけどぉ…… この辺りの魔獣でそこまでの回復スキルを使える奴はいないんですよねぇ』

 はぁ~、主旨が違うよ、主旨が……

 レイブは怪訝にキョトンを加えながら返す。

「そうなのか? 魔獣って回復スキルが初期スキル、所謂いわゆる種族スキルとかじゃ無かったのか?』

 ギレスラも同様の声音で続く。

『てっきり我等ドラゴンのブレスやウータン達の言葉遣い等と同じだと思っていたのだが?』

 うん、その例の後半は絶対種族スキルでは無いだろうね、アイツ等の個性だよ。

『いや、私の仲間に回復が使える者は極わずかですね、時折居ても自己再生の力を高める治癒とかが精一杯で――――』

『選ばれた者のみが持ち得る特殊スキルって訳っすよ! ま、俺がそうなんっすけどね♪』

『親に似ず出来たせがれなのです、ふふふ』

 いや良く似ていると思うぞ、根拠の無い自信とか身内贔屓びいきなんかそっくりじゃん。
 
 ブレーメン最下層、自説を言い終えた賢い担当が言葉を発する。

『回復はユイ様由来のスキルなのよ、ハタンガやクルン=ウラフ以外じゃそれ程一般的じゃ無かった筈よ? ほらダダ坊だって最初は治癒位しか使えなかったってっ! 憶えてるでしょ?』

「ああ、走馬灯だよな」

『何度も聞かされたのだ』

 皆さんには割愛させて頂いたが、ダソス・ダロスは酔う度に同じ話を繰り返していたのである、結構お爺ちゃんなのだ、仕方無い。

『なるほど…… ハタンガの魔獣はそのユイ殿とやらのスキルを引き継いでいるのか…… ふむ』

『そうだよ親父! 俺もハタンガの奴等やダソス・ダロスと親しくしてるからさ、最近回復も使える様になったんだぜ!』

 まだ下手だけどな。

 レオニードは自分の上に乗っている息子に聞く。

『ほぅ、一緒に居るだけで、か?』

『いや、俺最近神様と合体したんだよ、憑依ってーの? あれで不安定になっている時兄貴か叔母さんから感染したんじゃないかな? ね、そっすよね叔母さん?』

『まあね、そうなんじゃないの』

 ペトラはぞんざいに答えたが、レオニードはその前、息子の発言が気になった様である。

『神と合体? それに兄貴? パダンパ、お前は独りっ子なのだが?』

 パダンパは軽い調子でいつも通りだ。

『あー、俺さ、ダソス・ダロスと兄弟分になったんだよ! 中身の神様が元々兄妹だったんだってさー、森王ってんだけど知らない?』

『ま、まことかっ! あの森王とお前がっ……』

『ああ、んで今は一緒に魔神サタナキアの依り代、ガトさんに仕えてるんだぜ、へへへ』

『なぁっ、ぬわぁんとぉっ!』

 竜の神様、ヒュドラを信仰しているだけに、より上位の悪魔に仕えている事実は余程の衝撃を与えたらしい。



お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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