【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1419.恋は時と場所を選ばず
ヘビ男と弟妹との不毛な言い合いに、何度目かの溜息を吐いたレイブは何気なく横に座ったガトに対して視線を送った。
自分の事が話題に上がっていると言うのに、ガトは俯き加減で足元を見つめ続け、動きを止めたまま心ここにあらずといった様子だ、そこはかとなく心許なさを感じさせる居住まいでもある。
妙に気に掛かったレイブは声を掛ける。
「どうしたガト? 馬鹿ヘビの言う事なんて気にすんなよ、今トカゲとブタが怒ってくれてるからさっ」
言い方は兎も角、精一杯励まそうとした明るい声にもガトは返事もしなければ顔すら上げない。
一気に心配が増したレイブは真剣な表情を浮かべて再びの声掛けを敢行する。
「おい、本当にどーした? 大丈夫かよ?」
「え? あ、ああ、うん…… 大丈夫、大丈夫なんだけど、さ……」
漸く言葉を返したガトだったが、その心中になにやら屈託を抱えているらしい、丸判りな話し口にレイブも惻隠レベルを一段上げて向き合う。
「便秘か? それとも腹が減り過ぎて元気が出ないとか? あっ、モンスターの搾り汁だったら近い内に…… そっか、あれだけ期待させて置いてお預け状態だったもんな…… ごめんな」
「ううん、それは本当にいらないから気にしなくて良い、ってか絶対持ってこないで、気分が悪くなるから! 言ったからね? 持ってきたら今度こそ本気でぶん殴るわよ? …………ねえ、それよりさ」
「お、おう」
レイブは戦慄していた。
先程ぶっ飛ばされた時が本気じゃなかった事実もそうだが、あれ程薦めたにも拘らず搾りモンスターが完全否定されてしまったからである。
しかもそれより大事な話があるらしいではないか、どんな重要な事柄だろう、そう身構えたレイブに対してガトはオドオドと口を開くのだった。
「あ、あのさ…… レイブ達がここから旅立つ時なんだけどね…… あ、アタシも一緒について行っても、その、良い?」
「っ!」
レイブは瞬で理解した、女心と言うやつだ、そう得心がいった瞬間に心中で反芻をする。
――――そーだった! ガトの奴オレにゾッコン、ホの字だったじゃねーか! うっかりしてたな…… 独り思い悩ませていたなんてモテ男として最低じゃないかっ! とは言え…… ついて来るってソレそーゆー事だよなぁ…… ラマスに何て言うかぁ…… 怒るかな? 怒るよな…… でも…… でもあの乳が…… いやいや、幼馴染で大切な乳の、じゃなくて妹の気持ちを無碍にする訳にも…… ええいっ! ままよっ! ラマスだって俺の事を好いている筈だ、殺すまではしないだろ! しないよな? むふんっ、乳、いや、ガトの為でもあるんだ! 男は度胸! いざとなればぺトラやダダ坊が助けてくれるだろうし、良しっ、受け入れてやろうじゃないかっ!
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
Copyright(C)2019-KEY-STU
いいなと思ったら応援しよう!
励みになります (*๓´╰╯`๓)♡