【2072話】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~
2072.しずく
その後、一応最高幹部らしくトカゲと豚の保護を厳しめに言い付けたサルガタナスの絆通信は結構長く続き、ミロブロは欠伸混じりで退屈な指示を聞かされるハメになった。
魔神に仕える覚悟だとか、強さこそ究極の愛だとかを経て、愛こそ全てとかに変わって、パズスとの出会いとか? 如何に自分が奥ゆかしくて健気な女だったか、でもストーカー的な行為は絶対駄目、あんなのは欲であって本物じゃないっ! 辺りまでじっくり語った後で、オマケ的に付け足したサルガタナスの言葉はこうであった。
『一応アンタ等の応援に向かうよう現世にいるムスペルメンバーには絆っといたからね! そいつ等と協力してアスタロト様を守りなさいな!』
「はぁ~! ん? えっ! 誰か来るんすか? ここに?」
『だからそー言ったじゃないの!』
「あーはい…… あれです? 又、面倒臭い感じの、です?」
『又? 又って何? 若しかしてアタシ――――』
「あれですかね? 兄さん姉さん方って大勢でいらっしゃるんですかね? ねっ?」
『ん? そうね、ちょっと確かめてみるわ……』
「えへへ、お願いしゃーすっ♪ …………おい、ミロン、お前ちょっと気を付けろよ? 死ぬぞ、マジで……」
「あ、ああ、スマン……」
何かあっち系との付き合い方はブロルのが向いてるみたいだね。
『アンタ等喜びなさいっ!』
ほら、麗しの方様から絆通信ですよ。
「は、はいっ!」
「麗しの方様、ブロルめでございます」
『ああ、アンタね、あの可愛らしいオオカミちゃん? でしょ?』
「ワンっ! 恐縮です」
おい、本当に向いてるんじゃないのか? 適応力凄いな、ブロル……
『皆そっちに向かっていたけど何故だか方向を変えて現在は別の所に向かっているみたいなのよ』
「あーなるほど了解です、んじゃこっちは私と猫で守れば良いんですよね? クゥ~ン?」
向いてるな…… もう才能だと思うよ……
『それがジジッ…… なのよ♪ ジッだから、アタシの親友でジジジッ、ジッジジッタイターニャのジジジッが向かっているジジジッ、ポチョン、ポチョン、plop、plunk、plash…… silent』
通信障害か? 滴り音を最後に静まり返った絆通信、サルガタナスの魔力切れとかだろうか? 途中からやけに不明瞭だったし多分そうだろう。
若しかしたらストロンチウムが溢れる恥の城、ムスペルヘイムの居城ポシェットに入ったからかも知れないがそんな事はどーでも良いだろう、今はそれより伝わらなかった通信の中身である。
「おいブロル、最後の聞こえたか?」
「うんイマイチ聞き取れなかったのだがぁ…… 兄さん姉さんは来ない、代わりに誰かがぁ…… タイターニャ? とか何とか? 誰だろ?」
「タイターニャ…… 普通に考えればタイタンの娘、巨人族だろ?」
「ああ、じゃあガト様かな? 心配して戻って来てくれるとか? そーゆー?」
「だな」
なるほど、ガトか…… うん? タイターニャって精霊女王とかの意味もあった様な…… まあ、観察を続けていれば自ずと明らかになるだろう、気にしない気にしない♪ ※詳しくお知りになりたい方はウィリアム・シュイクスピア大先生の傑作喜劇、夏の夜の夢をご覧下さいませ
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です。
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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