【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1406.これからの話
大小様々な魔石を手にし、念入りに目を通したガトは深い溜息と共に言う。
「はあぁ~、こっちはスーパーデビホームでこっちのはケーヨーダイツー、んでこれがマカインズホーム、か…… 見事に全滅ね」
「ほーむ? 何だソレ?」
「ムスペルヘイムにある魔界のホームセンターの名前よ、つまり全部社外品だったって事ね」
「わちゃぁ~」
『全部バイコーンなのか?』
「バイコーンは魔界のペットショップで当時大人気だったのよ、元はワンちゃんでしょ? それで大量にモンスター化してたから安く売っていたのよね…… どの店もレジ前とかでパック売りしてた筈だわ、コレ全部それね」
『復活しなかったザリガニは何でなのかしら?』
「判るか、黒熊、ってかお前何て名前なんだよ?」
「えっと、魔石ごと潰したからでしょうか? それと儂、いえ私の名前でしたらマッチ・ロスと言います、どうぞマッチとお呼び下さいませ」
「妹のリボン・ロスですじゃ」
「儂は兄のタマ・ロスです、タマちゃんと呼んで下さい」
ほう…… 月の輪では無い様だが奇しくもあの三頭と同じ名前か…… 伝統的な名前とか世襲制とかかも知れんな? まあ、おっちょこちょいな所はしっかり受け継がれているみたいだがね。
伝説に詳しくないレイブは懷しい名前にも無感動なままで言葉を続ける。
「そうか、ザリガニ、キラーピンサーはまあ良いや、それよりもこれからどうするかだよな? マッチどうするんだ?」
「え、どうって?」
「はぁ~、確りしろよ~、この魔石、ってか『光影印の安心魔石』? だっけ? ソレしか使えないんだからこれまで通りとはいかないだろ? お前等って生活魔法も使えないんだしな~、弱った事になったんじゃないのか?」
『使用者の健康被害も明らかになったのだ、まさか強要する訳にもいくまいがっ!』
『わ、私だったら少し位ならぁ…… 今後の方策が立つまでの間とか?』
「駄目よっ! 死に掛けたばかりじゃ無いのよっ! 良いっ! これ以上、ダソス・ダロスに危険な真似はさせないからっ! じゃなきゃアタシが暴れちゃうんだからねっ!」
『ガト……』
ガトの心からの憤慨にちょっと感動している感じのダソス・ダロス。
無論、兄姉弟宣言をしたスリーマンセルと義理の甥であるキャス・パダンパも首肯して否は無い様だ。
黒熊のマッチは慌てた素振りで返す。
「し、しませんよぉ、でも…… 金属板に頼らなければ、わ、私等は…… 生きていけないんですよぉっ!」
言い終えると同時に獣人達の中から溜息やすすり泣く声が無数に起こった、タイミングが滅茶苦茶良い、嘘かもしれない。
そんな心が穢れた私、観察者と違い、綺麗な心を持ったままのギレスラとペトラは弱っている。
『なるほど、なのだ』
『うーん、それはそれで困ったわねぇ、レイブお兄ちゃん?』
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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