【2160話】 堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
第三部 六章 リベルタドーレス ~解放者たち~
2160.民主主義
いづれにしても化け物(野ウサギandデチっ子)が待ち受けるウラジオストク、旅立ちに際して竜と豚は億劫丸出しで向き合う。
『なあ、行かなければ駄目なのか?』
『は? ここまで来て何言っちゃってるの? 多分ルッカ達も着く頃合いじゃない、急ごうよ!』
『グラム・ランドやドラゴン達が行くんなら任せちゃっても良いんじゃないの? アタシ達はのんびり一年位掛けてから行きましょうよ! ほら、この辺りの景色でも散策してから、ねっ?』
景色ねえ…… 見渡す限りのステップデザート、大変ウェイストランド風味の強い野趣溢れる感じだもんな、世紀末救世主ごっことか出来そうだ。
独特な体験も可能そうな、人によっては大変魅力的な提案であったが、ミロブロとレオニードは完全無視でエバンガに乗り込み始めている、やはり下らないお遊びより知り合いの危機のが大事らしい、いと普通だ。
続けてラマスもトラックに向かう。
「もうグログロったら! よりによって毒婦を守るなんて…… とっちめてやらなきゃ」
ほんの少し怒りの矛先がずれた感じだ。
カメムシとバッタも素直に荷台に、パダンパはそもそも荷台から動いていないので残すはギレスラとペトラ、そして必要以上にラマスのスキルを恐れているカタボラである。
『うーむ、多数の意見は少数の主張に優先されるのだ…… 仕方が無い、ここは大衆の短絡的で浅はかな愚痴無知だらけの暴挙に従うしかないのだ、なっ? ペトラ』
ペトラは嘆息と共に答える。
『民主主義、か…… そうね! 未だ人間も魔獣もドラゴンも、能動たる精神よりも受動に過ぎない肉体の後者を個として認識しているんだもんね! 数には勝てない、例えそれが虫けらや知性が圧倒的に足りていないタイゴン、それに情念に捉えられたラマスや洗脳的な忠誠心に酔っているだけの夜虎でもね…… 松果体一組で一票だもんね、仕方ない、ここは従っておくわ』
『うむ、未だ知性が決定的に足りていないとは言え、今の所、それが存在なのだ、我慢するしかないのだ…… それが欺く神に騙されている、それにこいつ等自身が気が付く日まで、な』
『そうね』
おぅ、デカルトっぽいな…… 中身の影響だろうがちょいちょい無駄に出る哲学的な会話、だな。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です。
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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