【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~
あらすじ・目次
第三部 六章
リベルタドーレス ~解放者たち~
1403.サタンの所信
目がチカっているガトは取り敢えず大きな文字列から読む事にした様で、指を這わせながら声に出すのである。
「『ラマシュトゥ式、魔石充填装置 (プロトタイプ)の使用方法及び使用上の注意点』だって! やっぱりペトラちゃんが予測した通り、この金属板って生命の大精霊、ラマシュトゥが関係してるのよ!」
『うん、回復の大家ってガトちゃんが言っていた神様ね』
「そっか、ラマシュトゥってオルクスの妹だったわね、んじゃ幸福寺の幹部達と親密でも頷けるわ」
内部のサタンが持つ記憶からだろう、ガトが呟いた言葉にレイブが反応する。
「オルクス?」
ガトは金属板から視線を移して答えたが、その表情は常と違い僅かに険しい物に変わっている。
「魔神王ルキフェル配下の魔王達、スプラタ・マンユの長男よ、ラマシュトゥは七柱の兄妹弟の上から四番目、四天王の一角よ」
「ほお、お兄ちゃんか、あるんだな神様たちにも、兄弟とか家族とか」
『四天王とか格好良いのだ』
「まあね、サタンが親しかったのはオルクスとモラクスの二柱だったみたいね、その下の子達とは直接の関わりは無かった様だけど…… それぞれが魔神クラスと対等に渡り合える実力者揃いだったらしいわ」
「魔神、つーとアスタさんやサタンとかだろ? そりゃ凄いな」
『格好良いのだ』
「まあ、化け物ね」
あー、まあサタナキア一派はスプラタ・マンユに見事なまでの全敗、サタン自身もオルクスに追い詰められたりしてたからな…… そんな認識なのも仕方あるまいな。
そこら辺の苦手意識がコユキや善悪に従った後にも尾を引いて、他の魔神や幹部達との距離感に繋がっているのかも知れない、多分そうだ。
不用意に近付いた場合、バアルやアスタだったら殺されかねないまであるからな……
世界に溢れた魔力に対する為の除染作業は正に渡りに船、幸福寺から離れるには丁度良い理由付けになっていたのだろう。
そんな繊細な心を持ったサタナキアと記憶を共有しているにも関わらず、生来の豪胆さと優しさを併せ持つガトは、皆の為に細かな文章の音読へと果敢な挑戦を始めた。
「ふぅ、読むわよ、えーっと、『ご使用前に必ずお読みになり正しくお取り扱い下さい』だって」
ガトの声に何故か姿勢を正して真面目な顔で頷きを返す一同。
「じゃ次からは長いわよ? 文字も小さいし…… おほんっ! 『本製品は指定した結界内の魔力を圧縮し、同一範囲内の空魔石に再充填、封印する事を目的に開発された物であり、決して本来の目的以外で使用はしないで下さい』か…… なるほど」
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です('v')
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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