「FINAL FANTASY X」について語りたい
さて、今回は、前回語った「天外魔境 第四の黙示録」から少し時を進めて、わたしが高校生のときにプレイした「FINAL FANTASY X」について、語ろうと思う。
で、いつものことだがFF10の話をする前に、当時の自分の状況から話していくと、実は、わたしは初代PSを持っていなかった(というか、今に至るまで所持していたことがない。)
プレイステーションの時代のハード戦争というと、プレイステーション、セガサターン、ニンテンドウ64の3機種が骨肉の争いをしていたわけだが、このうちSSについてはジャンプの懸賞で当たったので持っていた。
で、確か小6か中一の時だったと思うが、SSに加えて、PSかN64のどちらかを親に買ってもらえるという話になった。その時、迷いに迷った結果、買ってもらったのがN64だったのだが、その後、PSの覇権が揺るぎないものになっていき、ゲーム雑誌などで「このゲームいいな、でもPSか」みたいな思いをする度、この決断を何度後悔したかわからない(もちろん、今ではPSの何十倍もN64には思い入れがあるが)。
そのため、PS2が出る、しかも、後方互換もあると聞いたときには、次は絶対にPS2を買うと決めたのだった。
お年玉貯金を使うことを決意
このPS2、発売当初の定価は約4万円、当時のゲーム機としてはかなり高額だった。一方で、当時はDVDが出始めで、普通にDVDプレイヤーを買うよりPS2を買う方が安かったことも手伝い、発売後3日間で98万台と、飛ぶように売れていた。
次は絶対にPSだと決めていたわたしではあったが、PS2の発売日の頃は中学生だった自分に4万円は、さすがに手の出ない高すぎる買い物。
そのため、しばらくは指をくわえてみていることしかできなかったが、FF10が発売され、その出来の良さが周りで評判になるにつれ、PS2欲しい欲が抑えきれなくなった。
FF10が発売されたときには高校生になっていて、値段も3万5千円くらいになってたはずだが、それでもお小遣いでそうそう買えるものではない。高校生になるとお金のかかる人付き合い(といっても買い食いやカラオケ、ゲーセンなど可愛いものだが)も増えるし。
でも、どうしてもほしい、そう思って親と交渉したのが、自分の貯金を使わせてもらうことだった。うちはお年玉は全部親に預ける家庭だったので、それを使わせてほしいといい、貯金を下ろしてもらったのだ。
ただ、ここで問題が。
というのも、うちはあんまり親族の多い家庭ではなかった。それもあり、子供の頃からのお年玉をかき集めても、自分が思っていたほどの額にはなっていなかったのだ。それでもなんとかPS2本体とFF10のソフトは買えそうだが、どうやらメモリーカード(定価で3000円くらいだったはず)を買うには足りない。
それでも我慢できずに、取りあえずPS2とFF10は買ったものの、当たり前だが、メモリーカードがないってことはセーブができないってこと。で、セーブができないってのはRPGにとって致命的。
なので、結局、次のお小遣い日でメモリーカードを買うまでFF10は我慢しようとなったわけだが、それでもメモリーカードを買うまで、何度、FF10のオープニングとFF10のおまけで付いてきたDVDを観たかわからない。
秀逸なストーリーと主人公とプレイヤーを一体化させる演出に脱帽
で、やっとFF10の話をしていくのだが、自分はとにかくこのFF10にハマって、何周も何周もやりまくった。
その理由は、おそらくFF10が好きな人を集めたら、おそらく10人中9人はそう答えるであろう、ありふれた理由で、とにかくストーリーが良かったから。
もの悲しげなオープニングからの引き込まれる導入。
特に秀逸だと思うのが、主人公とプレイヤーを同じ視点に立たせるストーリー進行。
主人公は物語の導入で、自分の住む街から、まったく知らない世界へと転移させられる。結果、その転移先の世界における、主人公とプレイヤーの気持ちや知識量はほぼ変わらない状態となり、いきなり世界観が変わった不安を共有したり、説明臭くなりがちな世界観の説明も、何も知らない主人公にこの世界のことを教えるという体で、非常に自然な形となっている。
これにより、本作は、いわゆる一本道RPGにもかかわらず、主人公と一体感を得やすいようになっている。にも関わらず、その後に主人公を襲う運命は過酷そのもの。それでも、明るく、熱く、希望を捨てない主人公と、同じくらい芯の強いヒロインの物語に、すっかり魅了されてしまったわけだ。
このゲームをやり続けたくて始めたやり込み
ただ、RPGの物語はいつかは必ず終わってしまう。でも、どうしてもこのゲームを続けたかった当時の自分は、ストーリーを何回も周回するだけでなく、珍しくやり込みに属するようなプレイもした。
召喚獣コンプ、七曜の武器コンプ、モンスター訓練場、雷平原などなど。
幸い、一本道のストーリーとは対照的に、FF10には様々なやり込み要素があったので、ストーリークリア後もかなりの時間を費やすことができたはずだが、それもやっぱりいつかは終わってしまう。それで、やり始めたのが全キャラのステータスカンスト。
FF10というのは純粋なレベル制ではなく、スフィア盤というものをアイテムで埋めることでキャラが成長する。スフィア盤には「攻撃力+1」とか「防御力+3」といったマスがあり、これをアイテムを使って埋めて成長させていくのだが、実は初期のままのスフィア盤は、全部埋めても、カンストはしない。
ステータスをカンストさせようと思うと、このスフィア盤自体を書き換えるアイテムを使う必要がある。例えば、スフィア盤で「攻撃力+1」となっているところを、アイテムを使って「攻撃力+4」に書き換えるといったことを延々とするわけだ。そうすると、元々のスフィア盤以上にステータスを上げることができる。
ただ、スフィア盤を書き換えるアイテムの入手はレアなので、これを揃えるのは簡単ではない。特に、一番時間がかかったのが「運」を上げるアイテム。というのも、もともとのスフィア盤に「運」を上げるマスがほとんどない上、各キャラの運の初期値も低い。なので、この「運」を上げるアイテムを落とすキャラとは何回戦ったかわからない。


おそらくもうやることはないけれど
ただ、それも達成してまうと、さすがにやることがなくなり、いつしかFF10もやらなくなっていた(ちなみに、この時のやり込みデータは未だにPS2の、あのとき買ったメモリーカードに残っている)。また、こうしたやり込みで精根尽きたのか、その後出た、インターナショナル版やHDリマスター版もやってない。
一方で、今やこのFF10は、Vtuberの取りこれ(取りあえずこれ)的なゲームの一つとなっていて、配信で観る機会はかなり増えている。
それらを全部追うことはさすがに無理だが、そもそもFF10はストーリー的な見所が多く(「シンは○○だ」、「結婚を申し込まれました」、「知らなかったの俺だけかよ」、「一緒に続けよう 俺たちの物語をさ」などなど)、その辺をダイジェストで見て、配信者のリアクションを楽しむだけでも、十分楽しめるのがいい。
オススメのFF10配信は自分の推しの周防パトラ、といいたいところだが、正直、この手のストーリー重視のゲームの配信については、ホロライブの大空スバルがど安定過ぎる。
なので、まだプレイしたことないという人は、まずは自分でFF10をクリアしてから、Vtuberの配信を見るのがおすすめ。
