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当直明け、ちゃんと回復するための休日の作り方

ロンドンで内科医として働きながら、体力とメンタルを整え、キャリアを見直すために、今はキャリアブレイク中。ときどきバイト医として現場にも戻っている。

そんな私の当直明けの休日には、自分なりの“回復の型”みたいなものがある。


当直明け、なぜか外に出たくなる日

当直明け、寝れば回復すると思っていた。
でも実際は、「ただ寝るだけ」では戻らない日がある。

目は覚めるのは早い。6時、いつも通りに目が覚める。
休みなのに、頭だけずっと働いている感じがある。

とりあえず朝ごはんを食べて、コーヒーを少なめに入れる。
休みの日が始まった、というよりは、どうやって回復しようかを考えながら1日が始まる。

どうやって、次の週にストレスを持ち越さないか。
どうやって、ちゃんと休みながら、ちゃんと楽しむか。


「寝るだけ」じゃ足りなかった

医者の休日って、どうしても「とにかく寝る」に寄りがちだけど、
それだけだと、なんとなく回復しきらない感覚が残ることがある。

むしろ、少し外に出て、空気を吸って、
好きなことをちょっとだけやる方が、あとからじわっと効いてくる。

私にとってしっくりきたのは、
「ちゃんと休む」と「ちょっと動く」を混ぜることだった。

あえて少し体を動かした方がスッキリする日もある。
少しだけ体を動かしたい日はスピニングに行く。
正直、当直明けに運動はどうなんだろうと思うけれど、終わった後はやっぱりすっきりする。

ロンドンに来たばかりの頃は、いろんなジムを試していたけれど、結局は「続けられる場所」に落ち着いた。
しかもNHSの割引が使えるのも、続けている理由のひとつになっている。

スピニングクラスで一汗



自然の力を借りる


当直でストレスフルな1週間を過ごした後は、自然に触れるのが一番だと思う。そういう時、私はパートナーと一緒にRichmondのPetersham Nurseriesに行く。

入った瞬間、「わあ…」って声が出るあの感じ。この前も、日本人の方が思わず感動していて、それを見て少し嬉しくなった。

Petersham Nurseriesで過ごす午後

日本にいたらあまり想像しないような、少しピーターラビットの世界みたいな空間がここにはある。
入った瞬間、呼吸が少しゆっくりになる。
ハーブや湿った土の匂いに癒される。

植物を選びながら育て方を調べたりしているうちに、気づくと午後が静かに過ぎている。

気に入った鉢植えを連れて帰ることにした

テントの中に入ると、もう外なのか店なのかわからない。
ただ、静かに気持ちがゆるむ。

風に当たりながら、少し日のあたたかさも感じながら、
植物を触って、その香りを確かめながら歩く。

ロンドンにいながら、コッツウォルズのカントリーサイドに来たような、
少しだけ現実から離れる時間になる。

“生活ごと”買いたくなる場所



人と会う、安心する時間

次の日は、友達と会った。

よく行くのは、Daylesford Organic
大学生の頃から、ひとりで勉強しに来ていた場所でもある。
いつも2階のレストランは朝空いていて、コーヒーマシーンとウェイターさん達の会話音だけが鳴り響く。

結局いつもthree salad selectionを頼んでしまう。
こういう“いつもの”があるお店は、安心する。

いつものサラダ

何時間も話して、特別なことは何もしていないのに、こういう時間の方があとからちゃんと残る。

昔からの友達は、医学に入る前の私も知っているから、仕事のしんどさも「それはきついね」と自然に受け止めてくれる。

医療の中にいると、しんどさを言葉にしないまま進むことが多い。だからこそ、違う世界の人の反応は思っている以上に救いになる。

話す内容も全然違って、子育てのことや生活の話、最近の流行みたいな本当に普通のことばかり。

仕事でも試験でもない、ただ生活している人としての時間。そういう時間に触れると、少し現実に戻れる。

忙しいと、こういう時間を作るのが一番難しくなる。でも、会ってみると毎回「来てよかった」と思う。


一人の時間もとても大切に

でも家にいると、なぜか仕事関係のことを始めてしまいがちなので、カフェでの時間も心を休める一つの手。

普段病棟での騒音に常に晒されているので、できるだけ静かでリラックスできるところをチョイスして、読書に耽る。

カフェで読書=幸せ。

余裕がないと、街も楽しめなくなる

正直、イギリスが嫌になることもある。

忙しいシフトが続いて、
職場でのやりとりだけで1日が終わるような日が続くと、
「もういいかな」と思う瞬間もある。

文化の違いに疲れることもあるし、
マイノリティとしての感覚は、何年住んでも消えない。

でも、そういう時はたいてい、ちゃんと休めていない。
ちゃんと休めていないと、街の良さを感じる余白もなくなって、
残るのは仕事のストレスだけになる。

キャリアブレイク前に「とにかく日本に帰りたい」と思っていた頃と少し似ている。


回復は、自分でつくるもの

だから最近は、当直明けの過ごし方を少しだけ大事にしている。

寝るだけで終わらせないで、
少し外に出て、好きな場所に行って、少し体を動かして、誰かと話す。

私の場合は、この4つが揃うと一番回復しやすい気がしている。

それだけで、次の1週間の感じ方が少し変わる。
こういう日があると、またここで頑張ろうと思える。

週末の締めは自分へのご褒美。これでまた明日から歩き出せる。


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